室内環境を見える化する新たな技術『マーベルIoT』
2023年3月、シー・エイチ・シー・システム株式会社が新たに提供を開始した『マーベルIoT』は、室内環境を可視化し、快適な空間づくりを目指す画期的なシステムです。IoT技術を用いたこのサービスは、CO2濃度、温度、湿度、オゾンなどのデータをリアルタイムで監視・制御することができ、業種を問わず中小規模の施設にも対応しています。
『マーベルIoT』の特長
『マーベルIoT』には、主に以下の3つの特長があります。
1.
室内環境データの集積とグラフ表示
このシステムは、室内環境に関するデータをクラウドに蓄積し、視覚的にグラフ表示することで、どのような室内環境かを簡単に確認できるようにします。これにより、快適な空間の改善策を提案することが可能になります。
2.
遠隔監視・制御
スマートフォンやPCを利用して、いつでもどこでも室内環境を遠隔で監視できます。一括での監視も可能なため、複数の施設を管理する際にも非常に便利です。
3.
設備機器の遠隔制御
室内の換気設備や空調機器を遠隔で操作することができます。例えば、感染症対策の観点から、必要に応じて換気の強化や機器の停止を行うことができます。
新サービスの背景
この『マーベルIoT』の開発背景には、2009年からの累計で様々な環境センサーやコントローラーを開発し、実績を積んできたCHCシステムの取り組みがあります。新型コロナウイルスの影響で、公共施設や商業施設の室内環境管理が求められるようになりました。特に、感染症のリスクを低減するためには、適切な換気管理が重要です。それを踏まえ、『マーベルIoT』を開発することで、利用者が安心して過ごせる快適な空間を提供できるよう努力しています。
実証実験の成功
『マーベルIoT』はすでに東京都内のライブハウスで行われた実証実験において、その効果を発揮しました。換気設備を停止した際にCO2濃度が急上昇した事例がありましたが、必要な換気改善工事とデータの活用によって、短時間で適切な濃度に戻すことができました。この経験をもとに、システムのさらなる改善やデータ活用が期待されています。
導入コストと今後の展望
価格はセンサー・コントローラーが49,500~107,800円、無線ユニットは月々2,200円で提供されます。また、これからの販売目標として、初年度に3,000システム、3年後には20,000システムの販売を見込んでいます。
まとめ
『マーベルIoT』は、室内環境を見える化し、快適な空間づくりを支援する新たなデジタルソリューションです。今後も、省エネルギーと快適な住環境の実現を目指して、より多くの施設での導入が期待されます。興味のある方は、詳細情報をクラウドサービスの公式サイトで確認できます。
詳細な情報は
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