阿波おどり文化を未来へつなぐ「tonaru」が開業1周年を迎えました

「tonaru」が迎えた1周年

阿波おどり文化の発信基地として注目を集めている徳島県鳴門市の「tonaru SETO」と「tonaru SHIMADA」が、2025年6月1日をもって開業から1周年を迎えます。この施設は、一般社団法人徳島新聞社と株式会社エアトラベル徳島が運営し、地域の魅力を引き出す新たな拠点として注目されています。

建築と文化が融合する空間

特に「tonaru SETO」は、著名な建築家・増田友也氏によって設計された旧瀬戸小学校の体育館をリノベーションした空間です。この場所では、阿波おどり専用の円形シアターが設けられ、踊り子を360度囲む形式でのパフォーマンスが楽しめます。週末を中心に有名な阿波おどりの連が出演し、躍動感あふれる演舞が繰り広げられています。

観光客は、ただ観るだけでなく体験を通じて阿波おどりの深い魅力に触れられます。機会を逃さず、地元の文化に浸ってみてください。

自然に親しむキャンプ場「tonaru SHIMADA」

「tonaru SHIMADA」は、同じく増田友也氏が手がけた旧島田小学校の運動場を利用したキャンプ場です。山々と海に囲まれたこの場所は、静かな時間を求める人々にとって理想的な環境を提供します。レトロな雰囲気を残しつつも開放的なデザインが特徴で、訪れる人々に穏やかなひとときを提供しています。

先人の建築美学を受け継ぐ

増田友也氏の作品は、戦後の日本における学校建築の革新者として知られています。彼は、地域性と合理性を融合させた独自のデザイン理念を持ち、その美学は今も多くの人に尊敬されています。「tonaru」では、その魅力を可能な限り保存・再生し、新たな観光スポットへと進化させています。

今後の展開として、2025年度には新たなプログラムやイベントを予定しており、全国だけでなく海外からの訪問者にも期待が寄せられています。