AIで心臓病対策
2020-08-27 10:13:16

医療現場に革命をもたらすAI技術、心臓病早期発見の新しい波

医療現場に革命をもたらすAI技術、心臓病早期発見の新しい波



株式会社カルディオインテリジェンスが人工知能(AI)を活用した心臓病の早期発見と治療に注力し、最近3500万円のシードラウンド資金調達を実施しました。こちらの企業は、医療現場で本当に必要とされるAI医療機器の開発を目指しています。彼らは心電図を用いて、ディープラーニングによる診断支援システムを開発しています。

創業は2019年10月。創業メンバーには、CEO医師の田村雄一氏、CTOの高田智広氏、COOの波多野薫氏が名を連ねています。

デジタルトランスフォーメーションの推進



医療現場は多忙で過酷です。患者の診断や治療に追われる医療従事者たちをサポートするため、カルディオインテリジェンスはAIを活用し、診断の迅速化と精度向上を目指しています。AIによる心電図の自動診断支援システムは、医療過疎地域などにおける診療機会の不足を解消し、心臓病や脳卒中などの重大な健康問題を解決する役割を果たすことが期待されています。

特に、心房細動という不整脈に焦点を当てており、すでに多くの患者が抱えるこの病気の早期発見を目指しています。心房細動は脳梗塞の主要な原因とされていますが、AIの早期診断機能によって多くの命を救う可能性があるのです。

医療機器としてのAI



カルディオインテリジェンスが開発中のAIは、完全に専門医並みの診断精度を持つとされ、またその判定プロセスを可視化する機能が特徴です。これにより、医師は患者に対して診断結果の説明を行いやすくなります。このような先進的なAI技術が医療現場にどのように実装されるのか、大いに期待されています。

今回の資金調達によって、同社はさらに早期事業化を推進することができます。2020年度中に、最初の製品を市場に投入する計画が立てられています。最初に投入される製品は、指定管理医療機器(クラスⅡ)として認証を受けた「ホルタ解析装置用プログラム」となる予定です。

社会的意義



心疾患は日本における死亡原因の第二位であり、高齢化社会の進展とともにその問題はより深刻化すると考えられています。ANRIパートナーの鮫島昌弘氏もこの点を踏まえ、カルディオインテリジェンスの取り組みには大きな社会的意義があるとコメントしています。

同社の目指す理念は、医療従事者の負担を軽減し、医療技術の普及によってより多くの命を救うことです。専門家が集まったカルディオインテリジェンスは、技術革新が期待される医療分野に新たな風を吹き込むことでしょう。

今後の展開が楽しみなカルディオインテリジェンス。彼らがどのように医療現場のデジタルトランスフォーメーションを推進し、患者の健康を守るのか注目です。

会社情報

会社名
株式会社カルディオインテリジェンス
住所
東京都港区東麻布一丁目25番5号VORT麻布イースト2階
電話番号
03-6821-0390

トピックス(科学)

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