国際的な海事安全に向けたポート・ステート・コントロール研修の実施

国土交通省が主催するポート・ステート・コントロール研修



国土交通省は、令和6年8月20日から9月11日までの約3週間の間、ポート・ステート・コントロール(PSC)検査官を対象とした研修を開催します。この研修には、アジア・太平洋地域を中心にアフリカや中東などから19ヵ国・地域の検査官が参加し、計20名が集結します。これは、各国でのPSCの実施方法を統一し、その能力を向上させることを目的としている重要な取り組みです。

ポート・ステート・コントロールとは?



ポート・ステート・コントロールは、外国船舶が寄港する際に、その船が国際規則を遵守しているかどうかを確認するための検査プロセスです。国土交通省は、日本における海事法規や国際規則を遵守させるために、特に重要な役割を担っています。この研修は、特に初級・中級の検査官に対し、統一周的な検査内容と能力の向上を図るため、日本財団の支援のもと、東京MOU(Asia-Pacific Memorandum of Understanding)を通じて毎年開催されています。

研修の内容と意義



今年の研修は、第12回目になりますが、2020年と2021年の開催は新型コロナウイルスの影響で中止されていました。このため、今回の研修は国内外での海事安全に対する関心が高まる中で、特に注目されています。具体的な内容としては、国際海事機関(IMO)の技術協力プログラムに基づき、日本の海事局の専門家や地方運輸局のPSC検査官が講師を務め、国際航海船舶が遵守すべき様々な国際規則に関する講習が行われます。

開講式のご案内



開講式は8月20日(火)の午前9時から、ワークピア横浜で行われます。取材を希望するメディア関係者は、8月9日(金)の17時までに問い合わせ先まで連絡が必要です。国際的な海事安全の確保は、海洋交通の円滑化のみならず、環境保全や海上エネルギーの持続可能性にも寄与するとされています。研修の詳細は別途提供された資料に記載されています。

この研修を通じて、参加国の検査官がより一層能力を高め、国際海事機関が目指す安全で健全な海運の実現に向けた重要な役割を果たすことが期待されています。研修が成功することを願いつつ、各国からの参加者が知識と技術を持ち帰ることで、国際的な海上安全が一層強化されることに繋がるでしょう。

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