1982インパクトファンドが取り組むウガンダの水問題
2024年5月の設立に向け、1982インパクトファンド(本ファンド)は、社会的課題の解決に熱意を持つ企業への出資を開始しました。今回、特に注目されるのが「株式会社Sunda Technology Global」への出資です。この企業は、日本とウガンダのコラボレーションを通じて、すべての人に安全な水へのアクセスを実現することを目指しています。
社会課題の背景
サブサハラアフリカの農村地域では、3億人もの人々が安全な水を得ることができず、不衛生な水源に頼って生活しています。これにより、水による病気や教育機会の損失など、多くの深刻な社会課題が生じています。この問題は国連によって定められた「持続可能な開発目標(SDGs)」にも大いに関連しています。
出資先企業の概要
出資先のSunda社は、ウガンダにおける水問題解決のため、井戸管理の重要性を強調しています。彼らは、スマートメーターとオンライン決済システムを活用したプリペイド式井戸管理料金回収システム「SUNDA」を開発しました。このシステムが導入されたことで、井戸が持続可能に運用できるだけでなく、地域住民による自主的な水管理が可能となりました。これにより、従来の井戸設置後の管理が不十分であった課題を克服しました。
現在の成果
Sunda社の「SUNDA」がウガンダの農村に浸透し、2025年4月までに300基の井戸が管理される見込みです。これにより、約10万人の住民が安全な水にアクセスできるようになります。また、日本の国際協力機関JICAの技術協力プロジェクトにおいても、導入された井戸では料金回収が約2倍に達したことが報告されています。
プロダクトの設計と現地ニーズ
Sunda社のプロダクトは、現地の若手エンジニアの手によって開発され、日本のものづくり企業と連携しながら持続可能な量産体制を構築しています。この点が、アフリカの厳しい環境に適応し、かつ現地で受け入れられる製品となる一因です。
将来の展望
Sunda社はウガンダ国の水環境省と、SUNDAシステムのウガンダ国内全域への普及を目指した基本合意書(MoU)を締結しました。アフリカにおける爆発的な人口増加に対応しつつ、持続可能な水インフラの実施を進めています。これは、安全な水の普及を通じて、健康状態の改善や教育機会の向上、経済的な発展など、さまざまな社会課題の解決にもつながることが期待されています。
今後の活動
1982インパクトファンドは、今後も社会的課題を解決する企業への支援を続けます。出資先企業には資金援助だけでなく、代表理事の知見やネットワークを活用したメンタリング支援も行う予定です。継続的に事業を運営し、根本的な社会課題解決を目指す事業者からの応募を随時受け付けています。詳細はファンドのウェブサイト(https://1982impact.jp)をご覧ください。
ファンドの概要
1982インパクトファンドは東京都港区に本拠を置き、2024年5月30日の設立を目指しています。このファンドの特徴は、代表理事が1982年生まれの経済人であり、同級生の成功体験をもとに社会貢献を目指している点です。さまざまなソーシャルビジネスの成功に寄与し、持続可能な社会の実現を目指します。
お問い合わせ
本ファンドに関するお問い合わせは、1982インパクトファンド広報担当(Email:
[email protected])までご連絡ください。