新刊フリーマガジン『VOICE OF LIFE』が注目するクルド人の現実
認定NPO法人Dialogue for People(通称D4P)が発行するフリーマガジン『VOICE OF LIFE』の最新号が全国の書店や飲食店で配布を開始しました。本号の特集は「クルド人への民族浄化――ハラブジャの記憶」。イラク北部クルド自治区の現地取材をもとに、安田菜津紀氏と佐藤慧氏による貴重なレポートが掲載されています。
長年にわたるクルド人への迫害は、一般にはあまり知られていませんが、本号ではイラン・イラク戦争の影響として、1980年代にハラブジャで使用された化学兵器の惨劇を掘り下げています。取材を通じて、現在も続くその被害の影響を、記事や写真で表現しています。
フリーマガジンの特長
D4Pは主にオンラインメディアで活動していますが、今回のフリーマガジンは見開きB3サイズの紙媒体です。現地で出会った人々と情景を収めた写真が大きなサイズで掲載されており、手に取ってページをめくることで、クルドの人々の思いに触れる貴重な機会を提供します。この紙媒体での体験は、単なる情報提供を超え、読者が心で感じる時間を作ります。
読者とのつながりを大切に
D4Pは、読者と取材先で出会った方々との距離を縮めることを目指しています。フリーマガジンを通じて、クルド人が抱える現実を深く理解してもらうための橋渡しとなることを期待しています。これまでも様々な社会問題を取り上げてきたD4Pですが、特集ごとにテーマを変えることで、幅広い視点からの情報発信を行っています。
特集内容とコラム
最新号では、特集記事の他に、日本におけるクルド人の状況についてのコラムも掲載されています。また、別に特集された書籍「故郷の味は海をこえて―『難民』として日本に生きる」では、安田氏の著書と写真が紹介されています。さらに、シリア北部の代表的な料理「シーク」もD4P Kitchenのコーナーで取り上げています。
D4Pの活動理念
認定NPO法人Dialogue for People(D4P)は、全ての人間の基本的人権が守られ、多様性が認められる世界を目指しています。この理念に基づき、国内外の様々な社会課題についての取材・発信を行い、特に次世代の担い手となる若者のための教育プログラムも実施しています。
手に取る場所と今後の展望
『VOICE OF LIFE』は、配布場所を公式ウェブサイトで随時更新しています。手に取っていただくことで、ただの情報としてではなく、様々な人々のストーリーを感じ、自分の視点を広げるきっかけを提供したいと考えています。ぜひご覧ください。
新たな特集を通じて、クルド人に関する理解が深まることを願っています。私たちの活動に引き続きご注目ください。