高さ15m超のツリーハウス「ノッポ」が誕生!
群馬県の北軽井沢で、新たな観光名所となるツリーハウス「ノッポ」が完成しました。このプロジェクトは、有限会社きたもっくと、ツリーハウスビルダーForest Worksが協業したもので、これまで培ってきた技術や地域資源を活用した独自の取り組みが際立っています。特に「ノッポ」は、自然環境との調和を重視し、全体の支柱を1本のナラの木で支えるというユニークな設計を採用しています。
ツリーハウス制作の背景
「ノッポ」の誕生は、北軽井沢スウィートグラスが提供してきた自然体験の一環です。このキャンプ場は、1994年のオープン以来、子どもたちに自然とのふれあいを促進する多様なツリーハウスを制作してきました。これまでのツリーハウスは、吊り橋回廊や宿泊体験ができるものなど、自然造形をテーマにした独創的なデザインが魅力でした。
地域資源の最大限活用
今回のプロジェクトで特筆すべきは、地域資源を最大限に活かしている点です。きたもっくが取り組むアーボリカルチャーと呼ばれる樹木伐採技術によって、人工的な支柱は一切使用されていません。ロープワーク技術を駆使し、制作の基盤となる10mのデッキを安全に設置しました。また、使用される木材はすべて地域内で伐採されたものを自社で製材し、持続可能な循環を実現しています。
ツリーハウスの魅力を引き立てる環境
ツリーハウス「ノッポ」は、地域の自然の美しさを存分に感じるためのスペースとなっています。位置する「おしぎっぱの森」は、浅間山の噴火によって形成された歴史ある森で、夏でも涼しい気候に恵まれています。この環境を活かし、ツリーハウスへの道にはきのこ型のランプが設置され、幻想的な夜間の演出が施されます。さらに、森の中で冷たい飲み物やアイスキャンディーを提供するキッチンカーもオープンし、訪れる人々に快適な夏の体験を提供します。
持続可能な未来へ向けた挑戦
完成した「ノッポ」は、単なるツリーハウスではなく、地域の持続可能な発展の象徴とも言えます。有限会社きたもっくは、今後も地域資源を活用したプロジェクトの展開を通じて、人々に新たな体験を提供し続け、地域の未来を創造していくことでしょう。特に、2021年度にグッドデザイン金賞を受賞したことからもわかるように、地域との共生や持続可能な運営のモデルを示す役割も果たしています。
「ノッポ」を訪れると、北軽井沢の自然に包まれた特別な体験が待っています。このユニークなツリーハウスは、地域の人々が誇る資源と技術が生み出した、未来につながるプロジェクトの一例です。親しい友人や家族と共に、ぜひその魅力を体験してみてはいかがでしょうか?
会社概要
有限会社きたもっくは、浅間山の麓に位置する北軽井沢を拠点に、地域資源を価値化する事業を展開しています。自伐型林業や養蜂を活用しつつ、地域の未来を持続可能な形で創造していくことを目指しています。