磐田市がヌートリアをジビエとして活用する新たな試みを開始

磐田市におけるヌートリアの新しい取り組み

静岡県磐田市は、2023年9月24日に「ヌートリアの捕獲及びジビエ利活用に関する連携協定」を締結しました。この協定は、磐田市内で増加が懸念されている特定外来生物であるヌートリアを対象としています。ヌートリアは近年、市内で目撃されており、その繁殖が進むことで生態系や農業に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

連携協定の背景

今回の連携協定は、以下の4つの機関との協力により、ヌートリアの捕獲から始まる活動を通じて、農業や環境を守ることを目的としています。これにより、捕獲されたヌートリアを活用した新たな食文化の創造にも取り組むことになりました。

- 磐田市： 捕獲許可の手続きやデータの取りまとめを担当。
- 静岡県西部猟友会磐田分会： 捕獲活動を実施し、捕獲データを記録。
- 静岡県立農林環境専門職大学： ヌートリアの食材としての活用可能性を研究。
- 遠州中央農業協同組合： 農業被害情報の集約と農業者への注意喚起。

ヌートリアのジビエとしての活用

協定の目玉の一つは、捕獲したヌートリアをジビエ料理として提供する点です。締結日には、ヌートリアを使ったソーセージやトマト煮込みが試食され、参加者からはその味に満足の声が上がりました。市長の草地博昭氏も試食し、クセがなく、鶏肉に近い食感で美味しかったとのコメントを寄せています。

「コストなどの課題はあるが、ジビエ料理としての可能性を感じた」と語る市長の言葉は、ジビエ利用に対する期待を示しています。