出雲市長の訪問、フードバンク「コミュニティ・フリッジ出雲」の現状と未来
2024年7月25日、出雲市長が「コミュニティ・フリッジ出雲」を訪れ、現場の視察と意見交換を行いました。このイベントは、NPO法人「しまね子ども支援プロジェクト」が主催し、地域の子どもたちや家庭を支援するために設立されたフードバンクの重要性を再認識させる機会となりました。
市長の訪問の概要
訪問は午後1時から始まり、牛丼のような混ぜご飯を食べる貴重な機会となりました。来場者には、利用者さんのメッセージや、冷蔵庫・冷凍庫のバックヤードなど、フードバンクの背後にある実情を知ることができる機会でした。市長は、この施設がどのように地域社会に寄与しているのかを肌で感じ、そのメッセージを受け取ることができました。
施設の設立以来、徐々に地域に根付いてきたフードバンクですが、依然として課題が山積しています。副理事長が施設の運営や活動の趣旨を熱心に語る中、市長も熱心に耳を傾け、地域の福祉について感心を寄せました。
寄付と活動
この日は、出雲市の職員から寄贈されたお米の仕分け作業も行われました。市長が自身の手でお米を計る姿には、地域との連携の重要性を象徴するような光景でした。1㎏ぴったりで仕分ける市長の姿は、参加した大学生たちにとっても刺激となり、フードバンクの活動の重要性を再確認させる瞬間でした。
大学生との意見交換
訪問の締めくくりには、地元の大学生たちとの意見交換が行われました。彼らは「学生FBI」と呼ばれるサークルとして、地域の福祉活動に積極的に参加しています。市長からの質問に対し、彼らは貧困問題を理解する上で直接の接触が重要だと強調しました。利用者の声を聴く機会が乏しい中、彼らが発信するメッセージの意義が今後の活動に繋がることへの期待を語りました。
NPO法人の役割と課題
一般的に、NPOは「二足のわらじ」を履くべきだと言われています。フードバンクの提供するサービスに加え、社会問題への意義を訴えかけるアドボカシーの役割も求められています。フリッジが開設された昨年から多くの支援を受けているものの、地域内での貧困の実態は必ずしも広く認識されていません。
この状況を変えるためには、NPO自らの調査や情報発信も重要ですが、何よりも行政や市のサポートが不可欠です。今回の市長の訪問は、その出発点となることを関係者の誰もが感じていました。さらに、定期的な訪問や情報発信により、地域への理解を深めていけることが期待されています。
ご支援のお願い
「令和6年度 出雲市市民協働事業支援補助金」の採択を受けて、今後はより多くの地域住民に向けてフードバンクのサービスを広めていく予定です。チラシを配布し、1,200世帯への利用促進を図ります。地域の皆様のご支援を切にお願い申し上げます。特にマンスリー会員としての支援が大変ありがたいです。
詳細な情報やご支援については、当法人のサイトをご覧ください。また、フードバンクへの寄与についてご興味がある方は、ぜひお問い合わせへお電話をお寄せください。
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