薬剤師の新たな役割
2020-12-01 17:49:05
薬剤師の新たな役割を切り開く日本予防医学薬剤師協会の設立
一般社団法人日本予防医学薬剤師協会の設立
2020年12月1日、一般社団法人日本予防医学薬剤師協会が設立され、全国の薬剤師によるヘルスケア相談の提供が始まりました。この協会は、薬剤師が自助による健康増進サービスを行うための体制を整えることを目的とし、薬剤師の育成と活動の広がりを目指しています。
設立の背景
近年、医療の現場では「モノ」から「ヒト」へと求められる方向性がシフトしています。特に新型コロナウイルスの影響を受け、患者のクリニックや薬局への訪問動向が大きく変わりました。これに伴い、薬局や薬剤師が選ばれるための新たな取り組みが求められています。
また、厳しい社会保障費の状況や健康維持への意識の高まりから、薬剤師が公衆衛生に寄与する重要な役割を担う必要性が増しています。そのため、医療費抑制や早期治療、さらには健康に関する相談を解決へと導く存在としての薬剤師の価値を高めることを目指した活動がスタートしました。
協会の主要事業
一般社団法人日本予防医学薬剤師協会の主な事業は「育てる」と「広げる」の二つに分かれています。
1. 育てる
自助のサービスに関する資格制度や研修を通じて、予防医学薬剤師を育成します。薬剤師は、薬物治療や血液検査の結果を改善するための食事や栄養指導を行う技術を身につけ、効率的に地域の健康促進に貢献することを目指します。
2. 広げる
薬剤師による自助サービスの拡大を図り、クリニックや歯科医院、さらにはカフェやエステサロンなど、活躍の場を広げます。全国の薬剤師が国民のヘルスケアパートナーとして活動できるモデルを構築し、地域の健康を支えることが期待されています。
具体的な活動事例
協会はすでに元浅草いけだクリニックや文京歯科で栄養外来を実施しています。患者への食事指導やサプリメント提案を行い、実際に効果を上げている事例が報告されています。特に、体重減少や痛み軽減のためのプログラムが注目を集めています。
さらに、テレキューブサービス株式会社との提携により、オンラインでのヘルスケア相談サービスの実証実験も計画されています。これにより、全国どこでも気軽に相談ができる環境を整えることを目指します。
今後の展望
協会は今後も、薬剤師向けの資格や認定の発行を進め、認知度向上を図りながら新たな会員の獲得へと繋げていきます。また、薬局やドラッグストアでの予防医学薬剤師の活動を広げ、約6万軒の薬局に予防医学に取り組む薬剤師が常駐する社会の実現を目指します。
まとめ
一般社団法人日本予防医学薬剤師協会は、薬剤師の新たな役割を示すだけでなく、国民の健康増進に大きく寄与できる可能性を秘めています。これからの展開に注目が集まります。
お問い合わせ
一般社団法人日本予防医学薬剤師協会は、神奈川県横浜市に本拠を置き、溝呂木俊介氏が代表理事を務めています。興味のある方はぜひ公式サイトを訪問してみてください。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人日本予防医学薬剤師協会
- 住所
- 電話番号
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090-6033-4442