デジタル防災の未来
2021-10-08 16:10:54

日本防災プラットフォームとUNDPが実現するデジタル防災の未来

デジタル防災を進化させる新たな協力関係



日本防災プラットフォーム(JBP)と国連開発計画(UNDP)は、アジア地域におけるデジタル防災の実現に向けて協力することを決定しました。2021年10月から始まったこのプロジェクトは、日本政府の支援を受け、ネパール、フィリピン、スリランカで革新的な防災ソリューションを開発していくことを目指しています。

気候変動と新型コロナの影響



現在、私たちが直面している問題の一つは、気候変動による自然災害の頻発です。新型コロナウイルス感染症も、その影響に拍車をかけています。特に、社会的弱者とされる人々が直面する災害リスクは、ますます深刻なものになっています。これに対処するために、JBPとUNDPは協力し、対象国における災害リスク情報や警報へのアクセスを改善し、実際に行動に結びつける力を強化することが急務となっています。

JBPの役割と「デジタル防災三原則」



JBPは約100社の民間企業や団体で構成された、日本で唯一の業界横断的防災団体です。この団体は、これまでにも国際的な産官学連携を推進し、防災分野の専門知識を活かしてさまざまな活動を行ってきました。

本プロジェクトでは、JBPが提唱する「デジタル防災三原則」を適用します。これには、

1. 多様性前提の原則
様々な視点を取り入れ、包括的なアプローチを実現します。

2. 最適情報共有の原則
情報の透明性を高め、効率的な共有を図ります。

3. 弱者二段構えの原則
特に脆弱な立場の人々を二重の保護で守ることを目指します。

これに基づいて、プロジェクトは進行していきます。

UNDPの分析と成果



UNDPはこれまで、ネパール、フィリピン、スリランカにおいて、災害リスクに対する社会的弱者の状況を把握し、それに基づく分析を実施しました。具体的には、災害に最も脆弱な人々の特性や居住地を把握し、彼らが直面するリスクや防災ニーズを明確にしました。この分析結果は、プロジェクトの重要な指針となります。

未来への道筋



JBPとUNDPは、この分析結果を基に、各国政府や地域コミュニティと密に連携し、特に社会的弱者に向けた情報提供を行います。革新的なデジタル防災ソリューションの共同特定や導入が進められる予定であり、2022年3月までにその成果を報告書にまとめる見込みです。

結論



日本防災プラットフォームと国連開発計画の協業は、アジアにおけるデジタル防災の新たな可能性を示唆しています。気候変動や新型コロナウイルスの影響下において、特に脆弱な立場の人々を支えるための取り組みは、今後の社会にとって重要な課題です。デジタル技術の力を利用した防災ソリューションの推進は、その未来を大きく変える可能性を秘めています。

会社情報

会社名
一般社団法人 日本防災プラットフォーム
住所
東京都港区西新橋1-6-12アイオス虎ノ門1006号
電話番号
03-6273-3545

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。