佐賀大学医学部が実施する新たな調査
佐賀大学医学部の社会医学講座、環境医学分野では、新たにアジアンフラッシュ体質とウイルス性感染症との関係を探るためのWEBアンケート調査を開始します。この調査は2024年9月1日から10月5日までの間に行われ、全国で20歳以上の個人を対象としています。
アジアンフラッシュ体質とは?
アジアンフラッシュ体質は、アルコール摂取後に顔が赤くなる現象で、多くの場合、遺伝的な要因が関係しています。この体質の人は、アルコールを代謝する際に重要な酵素が不足しているため、飲酒時に体内にアセトアルデヒドが蓄積しやすく、その結果、顔の血管が拡張して赤くなります。昨年の調査では、アジアンフラッシュ体質の人々がCOVID-19に対して防御的である可能性が示唆され、多くのメディアで報道されました。
調査の目的と方法
この度の調査は、アジアンフラッシュ体質がさまざまなウイルス性感染症への影響を明らかにするために行われます。対象となる感染症には、季節性インフルエンザや新型コロナウイルス感染症、帯状疱疹、ノロウイルス感染症が含まれます。前回の調査では、800人以上を対象として行われましたが、今回は対象人数を約1万人に拡大し、より広範なデータを集めることを目指しています。
調査の詳細
調査はGoogleフォームを使って実施され、参加者は、アジアンフラッシュ体質の有無、飲酒習慣や量、罹患歴、ワクチン接種歴などについて回答します。倫理的な観点から、生物医学系研究の倫理指針を順守し、佐賀大学倫理委員会の承認を受けて実施されます。回答は匿名であり、個人情報は厳重に管理されます。
期待される成果
この調査の結果によって、アジアンフラッシュ体質とウイルス性感染症の関連性に関するより確かな科学的証拠が得られる見込みです。また、この研究が進展することにより、基礎医学、創薬、公衆衛生学への貢献が期待されています。具体的には、ウイルス性感染症の予防や治療に関する新たな知見が得られることが望まれています。
参加方法
調査への参加は簡単で、以下のQRコードまたはリンクからアクセスできます。これにより、アジアンフラッシュ体質についての理解が深まり、さらなる研究に貢献することができます。ぜひご参加ください。
調査ウェブサイトはこちら
また、調査結果は後日論文として発表され、基礎研究や公衆衛生に対する重要な知見を提供していくことでしょう。将来の研究の進展に期待が寄せられています。