新しい未来への架け橋、ロゴ刷新の背景
一般社団法人日本承継寄付協会が、2023年に新しいロゴを発表しました。この新しいロゴは、同協会の活動理念である「Will for Japan」を具現化したもので、次世代への思いやりを表現しています。2019年の設立以来、協会は遺贈寄付という新しい形の寄付文化を普及させるために様々な取り組みを行ってきました。
遺言がつなぐ思い
遺言は人々の思いや意志を次世代に引き継ぐ重要な手段でありながら、日本においてはその認知度は非常に低いといわれています。なんと、全体の10%の人しか遺言を書いておらず、残りの90%はこの文化から遠ざかっています。そこで、当協会は遺言を身近に感じてもらい、人々が自らの意志を表現する手段として利用することを目指しています。
新たなロゴのデザインでは、特に「O」の部分が思いやりの「輪」を象徴しています。このデザインは、遺贈寄付が次世代に繋がるきっかけとなり、思いを循環させることを意図しています。ロゴの刷新を通じて、協会は名刺、プレゼンテーション資料、ウェブサイトなどのデザインも統一し、一貫したメッセージを発信することを予定しています。
「Will for Japan」というコンセプト
新しいロゴは、単なるデザインの変更に留まらず、協会が目指す理念とも深く結びついています。「Will for Japan」は、未来を見据えた活動の象徴であり、我々が生きる社会をより良くするための意識づけを促進します。人々が今を生きるだけでなく、次世代への恩送りを当たり前に考える社会を構築することを目指しています。
設立5周年を迎える中で、スポーツ界やビジネス界の著名人が参加することで、遺贈寄付の意義に広がりを持たせることも期待されています。こうした活動を通じて、寄付文化が根付く社会を実現するための一歩を踏み出しています。
遺贈寄付の普及と意義
遺贈寄付は、相続財産の一部を非営利団体や教育機関などに寄付する仕組みです。これにより、単に資産を次世代に残すだけでなく、社会貢献を果たすことが可能になります。特に、相続される資産が年々高齢者に偏る日本の現状において、遺贈寄付は未来の世代や社会への恩送りの一つの方法ともいえます。
独身世帯や相続先がない世帯の増加も大きな社会問題です。これらの背景を踏まえ、日本承継寄付協会は遺贈寄付を身近なものへと変えるために、専門雑誌の発行や助成金の提供を行っています。法律や手続きに関する知識が必要となるため、この取り組みは特に重要です。
未来を見据えた活動
新ロゴの発表を機に、協会はその活動をさらに広めていく予定です。理念や活動内容を広く理解してもらうため、セミナーやワークショップの開催も検討中です。遺贈寄付が当たり前の文化として根付き、次世代への思いや意志を繋ぐ手段として期待される、「Will for Japan」の輪は、これからも広がっていくでしょう。その結果、より多くの人々が遺言を書き次世代に想いを届ける世の中が実現することを心から願っています。
一般社団法人日本承継寄付協会は今後も、「Will for Japan」を基に活動を展開し、遺贈寄付が当たり前の世の中になるよう尽力していきます。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。