三十三銀行が全行に営業DXサービス「Sansan」を導入
三重県と愛知県を主な営業エリアとする株式会社三十三銀行は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を狙いとした新たな施策として、営業DXサービス「Sansan」を全行に導入したことを発表しました。この取り組みは、中期経営計画の一環として、営業スタイルの革新を目指すものです。
アナログからデジタルへ
従来、三十三銀行では各行員が名刺を紙で管理し、それに伴う接点や人脈情報が十分に共有されない状況が続いていました。このようなアナログな管理方法は、顧客との関係性を深める上で課題とされてきました。Sansanの導入により、その接点情報がデジタル化され、全行員が効率的にデータを共有できる環境が整います。
背景と期待される効果
三十三銀行は、中期経営計画の中で「DX推進による営業スタイルの変革」を掲げています。この目的を達成するため、営業の生産性向上や顧客コミュニケーションの強化を図るべくSansanを導入しました。具体的には、全行横断で接点情報を共有することで、営業活動の効率と生産性を向上させることを目指しています。
名刺データの効果的な管理
Sansanでは、全行員が持つ名刺や面談履歴といった接点情報の集約と共有が可能になります。特に、AIを活用した名寄せ技術により、接点情報の正確性と最新性を保つことができ、業務の効率化に寄与します。
顧客情報のリアルタイム更新
さらにSansanは、名刺情報に企業の従業員数や売上、異動や昇進といった人事情報を自動で付与します。このため、登録情報を更新するだけで常に最新の顧客情報を把握でき、これが顧客とのコミュニケーションの深化を促进します。
株式会社三十三銀行について
株式会社三十三銀行は1927年に設立され、現在、2284名の従業員を抱えています。銀行業務の効率化と顧客サービスの向上を目指し、デジタル技術の導入を進めています。
「Sansan」サービスの概要
Sansanは名刺管理を超えた営業DXサービスであり、名刺やメールから得られる情報をデータ化し、共有可能なデータベースを構築します。これにより、新たなビジネス機会を見つけやすくし、売上の拡大を支援します。
Sansanの導入により、業務効率を向上させるだけでなく、顧客のニーズに対するアプローチも改善されることが期待されます。
Sansan株式会社の企業情報
Sansan株式会社は、出会いからイノベーションを生み出すことをミッションに掲げ、様々なDXサービスを提供しています。この会社は、営業DXサービス「Sansan」、名刺アプリ「Eight」、インボイス管理サービス「Bill One」、契約データベース「Contract One」などを展開しています。
このように、三十三銀行のDX推進に向けたSansanの導入は、業務の効率性と顧客との関係性を高めるための大きな一歩となることでしょう。