海上Wi-Fiで養殖業のDX化を推進!ミライト・ワンが「トライアングルエヒメ」に継続採択
通信建設大手の株式会社ミライト・ワンは、愛媛県のデジタル実装加速化プロジェクト「トライアングルエヒメ」に2年連続で採択されました。
愛媛県宇和島市では、海面養殖業の後継者不足や従事人口の減少が課題となっています。その解決策の一つとして、スマート給餌機の導入が検討されていましたが、従来のLTE方式による通信コストの高額さと、海上での通信環境の不安定さが課題となっていました。
ミライト・ワンは、令和5年度から「トライアングルエヒメ」に参画し、海上のWi-Fiエリア化を進めてきました。従来の給餌機1台に対して1つのLTE回線が必要だった通信環境を、複数の給餌機を1つのWi-Fi基地局で運用できる環境に変えることで、通信コストを大幅に削減することに成功しました。また、海上Wi-Fi基地局の電源供給には、太陽光パネルを採用することで環境負荷の低減にも貢献しています。
本年度は、さらにHOP技術を用いて、より遠方の海上に設置されたスマート給餌機やスマートデバイスとの安定した通信を実現し、通信コストのさらなる削減を目指します。
ミライト・ワンは、海上のWi-Fiエリア化を通して、水産業者の課題解決に貢献するとともに、Wi-Fi通信網を用いた新たなソリューションを検討し、持続可能な水産業の発展に貢献していきます。
スマート給餌機とは?
スマート給餌機は、センサーによって魚の状況を把握し、その状況に応じた給餌を行うことができる機器です。遠隔地からでも無線通信を利用してスマートフォンやパソコンで給餌の調整が可能です。AIを搭載した機器では、魚の食欲を判定することもできます。
HOP技術とは?
HOP技術は、複数の無線通信基地局が互いにデータを伝送することで、広範囲で無線通信を利用可能にする技術です。
トライアングルエヒメについて
「トライアングルエヒメ」は、愛媛県が推進するデジタル実装加速化プロジェクトです。県内を実装フィールドとして、多様な産業領域における課題に対して、民間事業者から企画提案を募集し、デジタル技術の実装や県内への横展開の実現性が高い提案を採択します。採択されたプロジェクトでは、現地の事業者とコンソーシアムを組成し、課題解決につながるデジタル・ソリューションの実装検証を行います。
ミライト・ワンの取り組み
ミライト・ワンは、「技術と挑戦で『ワクワクするみらい』を共創する」をパーパスに掲げ、情報通信設備建設や総合設備事業で培った技術力を基盤に、街づくり・里づくりや企業DX・GX、グリーンビジネスやグローバル事業などに邁進しています。
ミライト・ワンは、今後も、海上のWi-Fiエリア化を通して、水産業者の課題解決を目指し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。