Datachain社とProgmat社、ステーブルコイン事業でレベニューシェア契約締結
Fintech業界に大きな波紋を広げるニュースが飛び込んできました。株式会社DatachainとProgmat, Inc.は、ステーブルコイン事業における画期的なレベニューシェア契約を締結したのです。この契約によって、Progmat社が提供するステーブルコイン発行管理基盤「Progmat Coin」から生み出される収益の一部がDatachain社に分配されることになります。
両社はこれまで、ステーブルコインの発行や流通を支える基盤技術の共同開発で密接に連携してきました。特に、複数のブロックチェーン上でのステーブルコインの登録・発行・移転、そしてブロックチェーン間の相互運用性を可能にするスマートコントラクト開発においては、大きな成果を上げています。さらに、国際的な決済システムにおけるステーブルコインの活用など、革新的なユースケースの創出にも共に取り組んできました。
今回のレベニューシェア契約は、単なる業務委託契約とは異なる、真の意味でのパートナーシップを象徴するものです。ステーブルコイン発行管理基盤という事業の根幹を担う領域における共同開発という経緯を踏まえ、両社は互いの貢献度に見合った報酬分配という公平なシステムを構築したのです。
急成長するステーブルコイン市場における戦略的提携
この契約の背景には、急成長を続けるステーブルコイン市場の将来性があります。2024年10月現在、世界のステーブルコイン発行残高は約26兆円に達し、その大半はTether社のUSDTとCircle社のUSDCが占めています。これらの企業は既に巨額の利益を上げており、市場の巨大さを示しています。
市場調査会社Bernsteinのレポートによると、ステーブルコイン市場は今後更なる拡大が見込まれており、2028年には現在の約22倍、420兆円規模に達する可能性があります。これは、現在の法定通貨発行額の約10%に相当する規模であり、その潜在力は計り知れません。
この成長を支えるのは、各国政府による規制整備です。規制が整うことで、ステーブルコインは暗号資産分野だけでなく、法人間決済や個人間の決済など、実社会での活用が加速すると予想されています。
Datachain社とProgmat社は、この巨大市場における成長戦略として、今回のレベニューシェア契約を重要な一歩と捉えています。「Progmat Coin」の発行量と流通量の最大化を共通の目標に掲げ、両社は更なる連携強化に邁進していくことでしょう。
今後の展望
今回の契約は、Datachain社とProgmat社にとって大きな転換期となるでしょう。単なる技術提供にとどまらず、事業の成功を共に分かち合うことで、両社は更なるイノベーションを起こし、ステーブルコイン市場を牽引していく存在となることが期待されます。
今後、両社がどのような戦略で市場に挑むのか、そしてステーブルコインが私たちの社会にどのような変化をもたらすのか、注目が集まります。
参考情報
株式会社Datachain:https://datachain.jp/
Progmat, Inc.:https://progmat.co.jp/
* 株式会社Speee(Datachain社の親会社):東証スタンダード市場:4499