いじめとの闘いに立ち向かう高校生の活動
2024年10月、株式会社ガーディアン(京都市左京区)は、いじめを経験し、現在それに立ち向かう活動を続けている高校生・悉知信(しっちあきら)さんをアドバイザーに迎え入れた。この決定は、いじめを撲滅し子どもたちが笑顔で過ごせる環境を作ることを目指すガーディアンの姿勢と、悉知さんの行動力が共鳴した結果と言える。
悉知さんは、自らが受けたいじめの辛い体験を元に、教育問題に深く取り組んできた。彼は小学校6年生の時にいじめを受け、その影響で中学校では2年間の不登校を経験した。この経験が彼を動かし、いじめや不登校についての研究や提言活動へと導いた。彼は文部科学副大臣との対談や、こども家庭庁へのインタビューなどを通じ、教育現場の課題を知り、多角的なアプローチを試みている。
ガーディアンのビジョン
株式会社ガーディアンのCEOであるプーザー・ケイトリン氏は、英国から日本に来た際にいじめや虐待の現状に深い衝撃を受け、子どもたちのSOSを見逃さないためのシステム「kimino micata」を開発した。このシステムは、児童や生徒のプライバシーを最大限配慮しつつ、彼らの声を拾うことを目的としている。
悉知さんのような若い世代が積極的に行動する姿を見たケイトリン氏は、その情熱に強い感銘を受けたという。悉知さんが一人で考え、行動している姿勢は、他の大人たちにもインスピレーションを与えている。今後、ガーディアンは悉知さんの協力を通じ、より多くの中高生の声に耳を傾け、彼らの笑顔を増やすための環境作りに尽力していく。
悉知信さんのコメント
悉知さんは、今回のアドバイザー就任にあたり「いじめのない社会を実現するために、ガーディアンと共に活動していけることを嬉しく思います」とコメントしている。彼は、これまでの経験を通じて得た知識をもとに、社会への提言を続ける意欲を示しており、子どもたちの声が直接政策に反映されるよう働きかけていく構えだ。
どのようにサポートするのか
ガーディアンが導入している「kimino micata」は、子どもたちが自身の思いを安全に表現できる環境を提供している。このシステムは、子どもたちがアンケートを通じて警告やSOSを発信するためのものであり、大人たちがそれに真摯に耳を傾けることが重要である。悉知さんは、この技術を駆使しながら子どもたちの声を政策に生かし、いじめ撲滅につなげる努力をしていくと述べている。
子どもたちが安心して学べる環境を作るために、悉知さんのような若い代表者が成長し、行政や地域、国全体の支援が求められている。今回のアドバイザー就任を契機に、今後の活動がどのように展開されるのか、注目が集まる。彼の挑戦が、いじめ問題の解決に向けた一つの大きなステップとなることを期待したい。