バイオ人工膵島移植
2024-04-04 11:30:19
1型糖尿病の根治へ、一歩前進!バイオ人工膵島移植の新たな検査技術開発
1型糖尿病根治に向けた新たな挑戦
日本における1型糖尿病患者の健康維持と安全確保のため、意義ある研究が進められています。日本IDIIMネットワークが、1型糖尿病に関連する「バイオ人工膵島移植」の研究を支援し、合計6030万円の助成金を提供することが決まりました。この取り組みは、1型糖尿病という疾患の根治につながる大きな一歩となることでしょう。
バイオ人工膵島移植とは
1型糖尿病は、原因不明で主に小児期に発症し、生涯にわたって、インスリン補充が不可欠な難病です。膵臓移植や膵島移植が有力な治療法として挙げられていますが、ドナーの不足が大きな壁となっています。そこに登場するのが、無菌室で育てられた医療用ブタの膵島を利用した「バイオ人工膵島移植」です。この手法は、ブタの膵島を特殊なカプセルで包み、患者に移植するものです。
今回の助成を受けた研究グループでは、血液を通じた感染症のモニタリングを行うための新たな検査法も開発しています。井上教授のチームは、医療用ブタに関する病原体を正確に検査するための「PCR」技術を確立しましたが、移植後の検査には新たに「抗体」を調べる方法も必要とされます。
新たな検査法の提案
移植後感染症のモニタリングにおいて、血液検査は一般的に用いられますが、実際には感染後、病原体が血液中に現れるまでの時間がかかります。そこで重要なのが、ヒトの免疫が作り出す「抗体」です。これにより、感染した病原体を早期に検出することが可能になります。この研究では、特にブタ病原体に対するヒト抗体を検査する方法の確立を目指しています。
助成金の贈呈式と広報活動
この助成金の贈呈式は、2024年4月11日(木)にオンラインで開催されます。参加希望者は、事前登録が必要です。日本IDIIMネットワークのウェビナーフォームから申し込みが可能となっており、助成金の贈呈および研究概要の説明が行われる予定です。
この取り組みが、日本の1型糖尿病患者の未来を大きく変えることを期待しています。これからの研究成果に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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学校法人常翔学園
- 住所
- 大阪市旭区大宮5-16-1
- 電話番号
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