美容業界支援策
2020-02-18 15:00:45
美容業界の課題解決に向けた新たな取り組みと支援策
美容業界の課題解決に向けた新たな取り組み
美容業界において、人手不足や従業員の定着率の低さが課題として挙げられています。これに対抗するため、東京都と東京しごと財団が連携し、「団体別採用力スパイラルアップ事業」を始動しました。このプロジェクトは、人材確保と従業員の働きやすい環境の整備を目指しており、特に働き方改革と女性の活躍推進にフォーカスを当てています。
中小企業の現状とその改善策
雇用情勢が改善する中、多くの中小企業は足りない人材を確保し、定着させることが急務となっています。また、労働生産人口の減少が進む中で、長時間労働の是正や生産性の向上も課題となっています。このような状況において、東京しごと財団が実施する支援プログラムは、業界団体を通じての取り組みが進められています。
この事業では、支援対象企業の現状や課題を調査し、その結果に基づいた支援計画を立案します。そして、承認を受けた後に、具体的なコンサルティングやセミナー、研修など多岐にわたる支援を行うことを特徴としています。
美容業界特有の課題
BA東京美容コンソーシアムが行った調査によると、都内の美容室では有給休暇取得日数が10日未満のサロンが76%に達し、有給休暇の取得促進が進んでいないことが浮き彫りになりました。さらに、美容業界では女性が68%を占めるにもかかわらず、女性管理職の比率は10%未満という厳しい現実があります。これらの課題解決は、美容業界のさらなる発展にとって重要なステップであると言えます。
スタッフの抱える不安
また、若手美容師の定着率も低下しており、直近3年間の退職者は80%が5年以内で離職しています。特に、奨学金の返済や生活費などに関する経済的な不安が40%と圧倒的に多く挙げられており、これがスタッフの仕事へのやりがいに影響を与えていると考えられます。技術の習得やキャリア形成を支援することで、こうした不安を軽減し、定着へとつなげることが求められています。
進む支援の取り組み
BA東京美容コンソーシアムでは、25の支援先サロンを対象に、働き方改革や女性の活躍推進をテーマにした支援事業を進めています。コンサルティングや技術講習、女性管理職の登用促進セミナーなど、サロンのニーズに応じた多様な支援が計画されています。特に初回の支援事業として、2023年3月19日には「メンタルヘルス&コミュニケーションスキル向上講座」が開催される予定です。
まとめ
このような支援策の実施により、美容業界全体が抱える課題を解決し、働きやすい環境づくりと女性の活躍推進のモデルケースを創出することが目指されています。業界全体の採用力向上と従業員の定着に寄与することが期待されています。
会社情報
- 会社名
-
東京都美容生活衛生同業組合
- 住所
- 東京都渋谷区代々木1-56-4美容会館
- 電話番号
-