須磨で環境DNA実験
2024-08-21 11:50:18

障がいを持つ方も参加できる環境DNA実験が須磨の海で初実施!

日本の自然環境は、障がいのある方にとってアクセスが制限されることが多く、アウトドア活動を楽しむ機会が限られています。しかし、NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(須磨UBP)は、神戸大学佐賀研究室との共同により、障害の有無に関係なく自然実験に参加できる環境を整え、ついに世界初となる車いすでの環境DNA実験を行いました。この取り組みは、いかに科学と自然に接する機会を広げるかを目指しています。

今年の7月27日と8月3日の2日間、須磨の海で行われたこの実験には、15組33名の参加者が集まりました。障がいのある方を含む多様な背景を持つ人々が、海の水を実際に採取し、その水中に漂うDNAを分析するというプロジェクトです。この実験の目的は、須磨の海に生息する生物の特定を通じて、生物多様性への理解を深め、科学リテラシーを高めることです。

実践には、自ら車椅子のまま海に入り、直接水を採取するという体験が含まれています。これにより、自然環境へのアクセスが難しかった人々でも、科学実験に参加しやすくなります。また、採取した水は環境DNA分析を行い、どのような生物が海に存在しているかを探り、それに基づいたワークショップが10月5日に開かれる予定です。

このプロジェクトの背景には、自然と触れ合うことの重要性があります。正しい科学的実験を通じて、参加者は科学に対する興味をさらに膨らませることが期待されます。須磨UBPの事務局長、土原翔吾氏はこの取り組みについて、「海を楽しむことで、自然を守りたいという気持ちが生まれる」と述べ、フィールドワークの重要性を強調しました。

今回の環境DNA実験は、障がいを持つ方々が新たな機会を得るだけでなく、より広い社会への理解を促すきっかけともなります。このようなイニシアティブによって、誰もが自由に自然を楽しみ、学ぶことができる社会に向けた第一歩が踏み出されたと言えるでしょう。

また、主催の須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは、すべての人々が楽しむことができるユニバーサルデザインなビーチの実現を目指しています。彼らの理念や活動内容は、SDGsなどの持続可能な開発に貢献していることからも明らかです。ウェブサイト(https://sumauniversalbeach.com/)を通じて、さらなる情報が得られるので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。

このプロジェクトによって、多様性を受け入れ、共に自然を楽しむ文化が根付き、持続可能で包摂的な社会の実現に向けて進展していくことが期待されます。未来の世代に向け、より良い環境を提供するための取り組みが続くことを願います。


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会社情報

会社名
NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト
住所
神戸市長田区 駒ヶ林町1丁目14-10ドルフ21-102
電話番号
080-1181-7002

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