岐阜県の酪農家と乳業界が直面する厳しい物価高騰に対抗するため、県内の乳業メーカー4社が団結したことをご紹介します。国内の酪農業は、飼料の多くを海外から輸入に依存しており、最近の世界的な需給ひっ迫や輸送費の高騰に伴い、経費が35%~40%も増加しています。この影響で経営が危機的な状況に陥っている酪農家が多いのが現状です。
また、生乳の買取価格の上昇や燃料費の高騰により、牛乳のコストも急上昇し、値上げの影響で消費も冷え込んでいます。牛乳は毎日の必需品であるため、値上げが直に消費に影響をもたらします。他の乳業メーカーも同様に厳しい状況にあり、生乳の在庫が増え、価格競争に巻き込まれるなどといった課題を抱えています。
これらの状況を打破するため、岐阜県の乳業メーカー4社がふるさと納税の活用に目を向けました。年末年始は生乳の在庫が余りがちになる時期であり、そこでのふるさと納税を通じて美味しい乳製品を全国に届ける機会を増やすことを目指すことに決まりました。乳製品の需要を高め、酪農家を支援すると同時に、牛乳業界全体の活性化も図る狙いです。
なぜふるさと納税なのか?
ふるさと納税を選んだ理由は色々ありますが、特に以下の点が挙げられます:
1. 年末年始の需要を活かして生乳の在庫を減らすことができる。
2. 価格ではなく品質を重視した取り組みが可能。
3. インターネットを通じて全国規模でのPRができる。
4. 送料についても多くは自治体が負担してくれる。
このキャンペーンでは、岐阜県内の乳業メーカーが提供するさまざまな乳製品がふるさと納税の返礼品として用意されます。さらに、参加者からのアンケートを通じて抽選で30名に乳製品がプレゼントされる特典も用意されています。このアンケートはお礼の品に同梱され、応募することで参加が可能です。
例えば、岐阜県の「牧成舎」や「飛騨酪農農業協同組合」、「山之村牧場」、「たかすファーマーズ」が参加しており、各社のおいしい乳製品が届く期待が膨らみます。
産業を支える酪農家の努力
酪農家は、365日間ずっと牛たちの健康や生乳の生産に取り組んでいます。飼料の価格上昇が経営を圧迫する中でも、彼らは毎日の作業を欠かさず、大切な牛たちを守っています。私たち消費者としても、彼らの栄養で支えられていることを認識し、美味しい乳製品を楽しむことが、酪農家への応援につながります。
このふるさと納税を通じて、ぜひ岐阜県の美味しい乳製品を体験し、応援の一助となることを願っています。牛乳業界を盛り上げ、地元の酪農家を支えることは、私たちの喜びにもつながります。
【参加事業者情報】
- - 飛騨酪農農業協同組合(岐阜県高山市・下呂市)
- - 山之村牧場(岐阜県飛騨市)
- - たかすファーマーズ(岐阜県郡上市)
- - 牧成舎(岐阜県飛騨市・岐阜県高山市)
この取り組みが成功し、より多くの人々に岐阜県の乳製品の魅力が伝わることを期待しています。