いなば食品、2033年に海外売上8,000億円を目指す新戦略
いなば食品株式会社が新たなグローバル戦略を発表しました。同社は海外市場での売上高を2033年までに8,000億円に引き上げることを目標に掲げています。これにより、今後10年で約30倍の成長を目指すという意欲的な計画です。
海外売上高の過去と未来
いなば食品の海外売上は2021年には110億円、2023年には270億円と着実に増加してきました。2024年には450億円に達する見込みで、さらに2026年には1,110億円、2028年には2,500億円、2031年には5,500億円、そして2033年には8,000億円と、急速な成長を見込んでいます。これは、同社が持つ独自の技術力や商品開発力を活かした取り組みが反映されています。
成長戦略の柱
いなば食品の成長戦略は主に次の3つのポイントから成り立っています。まず1つ目は星の食卓を知り尽くすための徹底したローカライズ。各国の消費者ニーズを把握し、現地の文化や嗜好に応じた商品開発を行っています。これには現地のパートナー企業とのアライアンス形成や、オンラインプラットフォームを活かした直販体制の構築などが含まれます。
2つ目のポイントは、同社がグローバルでの「定番」としての位置づけを確立することです。ブランドの認知度を高めることで、高い付加価値を提供し、日本発の技術的優位性を世界に示すことを目指しています。このプロセスを通じて、国境を越えたイノベーションを生み出し新たな成長領域を開拓する考えです。
3つ目のポイントは現地コミュニティとの共生と共創です。単なる企業としての成長を追求するのではなく、地域社会への貢献を重視しています。生産拠点の新設を通じた雇用創出や、環境に配慮した製造方法の導入など、グローバル企業としての社会的責任を果たしながら、地域との持続可能な関係を築くことを目指しています。
新たな挑戦の展望
いなば食品は、2033年に8,000億円の海外売上を達成するだけでなく、長期的な市場拡大や新たな事業領域の創出にも挑戦し続けます。世界中の消費者に親しまれるブランドを目指し、メーカーとしての価値を国内外で示していくと同時に、持続的な成長を実現するための努力を続けていく計画です。
いなば食品は今後、ますます進化し、グローバルマーケットにおけるプレゼンスを強化していくことでしょう。これからの展開にも目が離せません。
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