灌水制御技術検証
2025-11-05 11:35:36

スマート農業革命に向けた灌水制御技術の検証が開始

スマート農業革命に向けた灌水制御技術の検証が開始



ディーピーティー株式会社と株式会社デンソーは、新たな農業技術の可能性を探るため、スマート農業分野における灌水制御技術の共同検証を開始しました。この取り組みは、岐阜県可児市の研究用ビニールハウスで実施され、デンソーの水ポテンシャルを測定できる土壌センサーが重要な役割を果たします。

共同検証の背景


両社は、展示会での出会いをきっかけに情報交換を重ね、農作物の育成において重要な要素である水管理の技術向上を目指しました。特に、デンソーが開発した土壌センサーは、地温、含水率、EC(電気伝導度)、水ポテンシャルの4つのパラメータを計測します。このセンサーを利用することで、作物が水を吸収できる状態を数値化し、必要なタイミングで適切な水量を供給できるようになります。

e-minori plusとの連携


ディーピーティーが自社開発した環境制御システム「e-minori plus」は、ビニールハウス内の環境を自動で測定・制御し、日射量に応じた灌水制御を実現します。晴天時には多めに水を与え、曇天時には少なめに配分する仕組みです。今回の研究では、日射比例灌水制御と水ポテンシャル制御の異なるアプローチを比較し、それぞれの方法が作物の収量や品質に与える影響を検証します。

データ収集と最適化のプロセス


研究には、デンソーの土壌センサーを設置し、収集したデータと「e-minori plus」を連携させ、ハウス内の状況をリアルタイムで可視化します。また、従来の灌水制御方法との比較データをもとに、灌水タイミングや水量の最適化を進める予定です。この実施期間は2025年10月から翌年の5月を見込んでいます。

今後の展開


今回の検証から得られるデータや知見は、デンソーの土壌センサーとディーピーティーの制御技術に反映され、作物の成長や環境条件に最適な灌水管理手法を模索します。両社の技術を融合することで、「e-minori plus」はより精密な灌水管理を実現し、農業生産者のニーズに応じた柔軟な提案を提供することを目指します。

デイーピーティーは、AIやIoT技術を活用し、スマート農業を推進していくことで、農業現場の課題解決と持続可能な生産を実現することに貢献していく所存です。

会社概要


ディーピーティー株式会社は、1989年に愛知県名古屋市で設立され、人工知能やスマート農業に取り組む企業です。同社は『e-minori plus』や新たな農業支援システムを開発し、効率化を図っています。今後も、夢、情熱、感謝を大切にしながら、お客様の幸せを創造することを使命として日々サービスを提供しています。

会社情報

会社名
ディーピーティー株式会社
住所
電話番号

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。