マウスが解き明かす神経発達症の謎 - 東京都医学総合研究所都民講座
東京都医学総合研究所が開催する、一般向けの講演会「都民講座」の第4回が、2024年9月6日(金)に開催されます。今回のテーマは「神経発達症 マウスが教えてくれること」。近年、増加傾向にある神経発達症の診断や治療法開発において、マウスを用いた研究が注目されています。
講演会では、医療社団法人だいだいタムスわんぱくクリニック小岩の佐藤敦史医師が、「マウスを通してみえる神経発達症」と題して講演を行います。佐藤医師は、神経発達症の診療に長年携わっており、自身の研究経験に基づいた貴重な話を披露する予定です。
神経発達症は、脳の機能に影響を与える発達障害の一種であり、様々な症状が現れます。適切な環境調整や本人への療育、薬物療法など、効果的な治療法の開発が求められています。しかし、神経発達症の脳では何が起こっているのか、そのメカニズムは完全には解明されていません。
そこで注目されているのが、マウスを用いた研究です。マウスは人間と同じ哺乳類であり、遺伝子や脳の構造が似ていることから、神経発達症のモデル動物として活用されています。マウスで神経発達症を再現することで、脳の異常や治療薬の効果などを調べることが可能となります。
今回の講演では、マウスを使った研究によって得られた最新の知見や、神経発達症の治療開発に向けた展望について、分かりやすく解説されます。神経発達症に関心のある方、医療従事者、教育関係者など、幅広い層の方にとって有益な内容となっています。
講演会は、東京都医学総合研究所の講堂とオンラインのハイブリッド形式で開催されます。会場での参加は100名、オンラインでの参加は500名と、多くの参加者を募集しています。参加費は無料ですが、事前申込制となっています。
詳細な申込方法については、東京都医学総合研究所のホームページをご確認ください。
神経発達症について、より深く理解したい方は、ぜひこの機会にご参加ください。