カンエ薬局が福祉施設向けお薬教室を開始、SDGsへの貢献を強化

カンエ薬局の新しい取り組み

株式会社カンエは、障がいを持つ方々が抱える服薬に関する悩みや問題を解決するため、福祉施設向けに「お薬教室」を2022年5月から提供しています。このプログラムは、訪問薬剤管理指導の一環として、薬剤師が直接福祉施設や自宅に訪問し、適切な薬の管理と情報提供を行うものです。

障がい者の服薬管理の現状

障がいを持つ方々は、しばしば「飲み間違い」や「飲み忘れ」が生じることが多く、これが適切な服薬を妨げています。また、コストの問題や環境の影響から、服薬管理をサポートしている家族や支援者も、薬に対する知識が不足しているケースが少なくありません。このような状況は、残薬問題やポリファーマシーの悪化といった社会的課題に結びついています。

お薬教室の目的

カンエ薬局のお薬教室は、障がいがある方々とその支援者のウェルビーイングを向上させることを目的としています。具体的には、薬に関する正確な情報を提供し、訪問薬剤師の有効な活用法を解説します。このプログラムは、これまでトライアルとして実施された福祉施設や団体から好評を得ており、多くの支持を受けました。

年間20件の提供予定

今後、カンエ薬局はグループホームや就労移行支援施設などに対して、年間20件ほどのお薬教室を実施していく予定です。これにより、利用者がより良い形で薬の管理ができる環境を整え、SDGsの推進にも寄与していくかたちです。

コスト面の配慮

お薬教室の実施には、基本的に50,000円の費用がかかりますが、カンエ薬局の訪問薬剤管理指導を受けている施設であれば、無料で実施可能です。このように、利用者への負担を軽減しながら、積極的な支援が行える体制を整えています。

ダイバーシティ＆インクルージョンの実現

カンエ薬局は、薬を正しく使用できるためのサポートを通じて、日本社会におけるダイバーシティ＆インクルージョンを促進することを目指しています。障がいを持つ方々が、安心して健康な生活を送れる社会を築くために、今後もさまざまな取り組みを続けていく予定です。

このような活動を通じて、カンエ薬局は福祉に関わるすべての人々が健康で幸せな日々を送れるよう尽力します。