富士通がASEPEYOのシステムモダナイゼーションを推進
富士通Technology Solutions S.A.(以下、富士通スペイン)は、スペインの大手労働災害・疾病相互保険会社であるASEPEYOとの間で、業務システムのモダナイゼーションに関する契約を締結しました。このプロジェクトは、2024年10月から3年間をかけて進められ、契約額は272万ユーロに上ります。
ASEPEYOは、保険給付関連の様々な業務において、それぞれ異なるオンプレミスアプリケーションを使用しています。具体的には、申請処理、給付金計算、支払処理、データ管理、訴訟対応、さらには医療機関との連携など、多岐にわたる業務が存在しています。しかし、こうした複雑なシステム環境は、メンテナンスの煩雑さやデータの分散による共有の難しさという課題を引き起こしていました。
そこで、富士通スペインはASEPEYOの現在の保険給付システムを徹底的に分析し、改編を行います。その結果、業務を一元的に管理できるクラウドベースのシステムが開発されることになります。この新システムは、拡張性や保守性を高め、業務プロセスの改善をもたらすことが期待されています。また、法改正があった際にも迅速にシステムに反映できるように設計されています。
この取り組みにより、ASEPEYOはスペインの社会保障制度への準拠を維持しつつ、業務の効率化を図ることが可能になります。富士通スペインは、各業界におけるシステムのモダナイゼーションで培った知見を活かし、ASEPEYOのための総合的なコンサルティングサービスを提供していきます。
また、富士通スペインはスペインの企業や行政に対して、技術パートナーとしての役割を果たし、持続的な成長と発展に寄与することを目指しています。
持続可能な社会とSDGsへの貢献
富士通の取り組みは、単にシステムの刷新に留まりません。2015年に採択された持続可能な開発目標(SDGs)に対する貢献も念頭に置いています。富士通は、イノベーションを通じて社会に信頼をもたらし、持続可能な未来を築くことを目的としたパーパス(存在意義)を掲げています。これにより、社会全体が2030年に向けて達成すべき目標に向かって前進していきます。
このような技術的進化と社会的責任を両立させる富士通の姿勢は、今後の企業の在り方を考える上でも非常に興味深いものです。
お問い合わせ先
本件に関する詳細な情報は、富士通の総合窓口までお電話ください。無料通話でスムーズにお問い合わせいただけます。受付時間は午前9時から午後5時30分まで、土日祝日を除きます。お問い合わせフォームもご利用可能です。
この新たな試みがASEPEYOにとっても、スペイン国内の他の企業にとっても、未来の業務効率化への第一歩となることでしょう。