株式会社Smart相談室が一橋大学と連携した共同研究を開始
概要
法人向けオンライン対人支援を提供する株式会社Smart相談室(東京都港区)は、国立大学法人一橋大学大学院経営管理研究科イノベーション研究センターと共同で、人的資本に関する新たな経営管理指標の開発と社会実装に向けた研究を開始しました。この共同研究をリードするのは、軽部大教授が率いる研究チームです。
共同研究の背景
昨今、企業経営における人的資本の役割が急速に変化しています。2023年3月期の決算から、上場企業は「人的資本」に関する情報開示が求められ、企業は人材を重要な資産と認識し、その価値を最大化することが求められています。この流れの中で、企業と従業員の関係性も変わりつつあり、従業員の期待と組織の期待の間にギャップが生じているとの声も上がっています。
ギャップの解消に向けて
多くの場合、企業内部で従業員の“モヤモヤ”を解消する対話が行われていない現状があります。これにより、従業員は自分の潜在能力を発揮できずにいるかもしれません。心身が健康であることは、従業員が自由に挑戦できる環境を生み出し、結果として個人の成長や企業の発展につながります。このように、個人の成長と組織の成長を調和させることは、現代の企業において重要な視点です。
Smart相談室のアプローチ
Smart相談室が提供する対人支援サービスは、働く人々が抱える問題に対する相談窓口を設けることにより、彼らのモヤモヤを解消し、それぞれの可能性を最大限に引き出すことを目指します。今回の研究は、社会的な変化によって身近に相談できる人が減少している現状に着目しています。従業員の相談内容を整理し、心理的な状況や業務成果との関連性を探ることで、今後のサービス改善に生かしていきます。
共同研究の目指すもの
本研究を通じて得られる成果は、Smart相談室が提供するサービスの向上に利用されます。働く人々のモヤモヤを解消することで、企業の健康な組織づくりをサポートし、さらにその成長にも寄与していく計画です。
一橋大学イノベーション研究センターの紹介
一橋大学イノベーション研究センターは、1997年に設立され、イノベーションに関する多角的な研究を行う日本初の拠点です。国内外の研究者と強力なネットワークを形成し、幅広い共同研究を進めています。経営学や経済学の専門家が集まり、実務と学術の橋渡しを行っています。
軽部 大教授のプロフィール
軽部教授は、2017年から一橋大学イノベーション研究センターで教授を務め、2024年以降はセンター長に就任予定です。彼はイノベーション研究や組織論などが専門で、多くの受賞歴を持ちます。これまでの研究成果と実務経験を生かして、新しい人材管理の指標を開発することが期待されています。
株式会社Smart相談室について
Smart相談室は、2021年に設立され、働く人々が抱える不安や疑問を解消するためのオンラインサービスを提供しています。具体的には、社外の相談窓口を通じて、カウンセリングやコーチングを行っています。企業と従業員双方の成長を図ることがミッションです。
結論
この共同研究は、人的資本の価値を最大限に引き出すための重要なステップです。Smart相談室と一橋大学は、労働市場の変化に応じた新たな支援指標を開発し、企業の持続的な成長を支援することを目指しています。今後の研究成果に大いに期待が寄せられています。