Aielloの海外進出
2022-10-05 21:31:40

台湾のAielloが音声AI技術の国際展開に向け580万ドルを調達

台湾の音声AI企業Aielloが580万ドルを調達



台湾を拠点とする音声AI企業、Aiello株式会社は、JAFCO Asiaとウィストロンが主導するプレシリーズA+ラウンドにおいて580万米ドルを調達しました。この資金調達は、同社が海外展開を目指す重要なステップとなります。Aielloは、設立からわずか4年で総額1000万米ドル以上を調達した実績を持っています。

JAFCO Asiaは、これまで500社以上の企業に投資してきた日本の著名なベンチャーキャピタルの一部です。代表の渋澤祥行氏は、「Aielloは持続可能で拡張性のあるビジネスモデルを有しており、ポストCOVID時代におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要な役割を果たすでしょう」と期待を寄せています。

Aielloの創業者でCEOのVic Shen氏は、今回の資金調達について、JAFCO Asiaとウィストロンが参加することを非常に喜ばしく思うと語りました。これは、両社の強力なネットワークと専門知識がAielloの成長を後押ししてくれると確信しているからです。調達した資金は、日本やタイでのビジネスの加速や、新たな製品としての「Intelligence Conversation Platform」の開発に使用される予定です。このプラットフォームは、AIによる音声・音響分析が強みで、年内には提供開始を目指しています。

昨年、AielloはChunghwa PCHomeなど共同リードインベスターからプレシリーズAラウンドを行い、Cornerstone VenturesやZylux Acoustic Corporationなどの支援を受けています。この新たなラウンドでの資金調達は、台湾のスタートアップにとっての投資の拡大を示しています。

Aiello音声アシスタント
Aielloが開発した「Aiello音声アシスタント(AVA)」は、ホスピタリティ業界に特化した最先端の自然言語理解(NLU)技術に基づいています。グーグルやHTC出身のエンジニアチームが手掛けたこの技術は、業界のさまざまなニーズに応える形で設計されています。

宿泊者は、AVAを通じて音声でアラームの設定や空調、照明の調整を行うことができ、ルームサービスや観光情報のリクエストも可能です。これにより、宿泊体験が格段に向上し、フロント業務の負担が約30%軽減されたというデータも報告されています。200室のホテルの場合、これにより6か月で300時間以上の作業時間が削減されることになります。

さらに、AVAの導入により、宿泊者のSNSでの露出が10倍に増加したホテルもあるなど、マーケティング面でも大きな成果を上げています。宿泊率やロイヤリティの向上にも寄与し、データ分析を通じて旅行者の行動パターンが可視化され、経営の改善に役立っています。

Aielloの音声AIは、中国語、英語、タイ語、日本語でのやり取りが毎月90万件以上発生しており、導入が非常に簡単なため、1週間以内に設置が可能です。すでに台湾で8000室以上のホテルに導入されており、国内外の多くの4つ星以上のホテルで運用されています。

コロナ禍が落ち着いたこの半年間で、日本やタイ、マレーシア、シンガポールの国際的なホテルグループへの導入も成功し、今年の契約客室数は昨年の2.5倍に達する見込みです。Aielloの音声AI技術は、ホテル業界の新たなスタンダードを築き上げる可能性を秘めており、その進展が非常に楽しみです。

詳細はこちらの公式サイトをご覧ください。

会社情報

会社名
Aiello Inc.
住所
5F, No. 60, Lane 321, Yangguang St, Neihu DistrictTaipei City, Taiwan
電話番号

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