電通グループは、科学的根拠に基づく温室効果ガス(GHG)排出削減目標について、Science Based Targets initiative(SBTi)から認定を受けました。これは、地球温暖化を産業革命以前の比較で1.5℃の上昇に抑えるという目標に沿って、2040年までにバリューチェーン全体で温室効果ガスの絶対排出量を90%削減するというネットゼロ目標が認められたことを意味します。
電通グループは、2021年10月に海外事業に適用されるネットゼロ量目標が業界内で初めてSBTiにより認定されて以降、2023年1月からの「One dentsu」に基づくグローバル経営体制への移行に伴い、気候変動に対するコミットメントをグループ全体に拡大してきました。今回の認定は、日本事業も含むグループ全体としての短・長期的なGHG排出削減目標が認められたものであり、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの大きな一歩と言えるでしょう。
電通グループは、2030年までにスコープ1と2のGHG絶対排出量を2019年ベースラインから少なくとも46.2%削減することを約束しています。さらに、グループ全体の購入した製品・サービス、出張、従業員の通勤から発生するスコープ3のGHG絶対排出量も、同じ期間内に46.2%削減することを約束しています。長期目標としては、2040年までにスコープ1と2のGHG絶対排出量を2019年ベースライン比で90%削減し、スコープ3のGHG絶対排出量も同期間内に90%削減することを目標としています。
電通グループは、2040年までにネットゼロを達成するために、追加的な排出削減活動を実施するとともに、残りの排出量については、信頼できる検証可能なGHG削減スキームを通して削減していく計画です。
電通グループのグローバル・チーフ・サステナビリティ・オフィサーである北風祐子は、「この度、私たちの科学的根拠に基づく短・長期的な排出削減目標がSBTiによって認定されたことを大変嬉しく思います。私たちは、引き続き顧客企業やパートナー企業を含むあらゆるステークホルダーと協働し、気候変動のみならず、社会が直面するあらゆる課題に対する革新的な解決策を提供していきます。」とコメントしています。
電通グループは、B2B2S(Business to Business to Society)を経営方針として掲げ、多様な視点を持つ人々とつながりながら、かつてないアイデアやソリューションを生み出し、社会や企業の持続的な発展を実現するために存在しています。同社は「人起点の変革」を推進することで、社会にポジティブな動力を生み出し、人が生きる喜びに満ちた活力ある社会の実現を目指しています。