ヘンケルジャパン、日本進出70周年の思いと未来への挑戦
ドイツの化学・消費財メーカーであるヘンケルの日本法人、ヘンケルジャパン株式会社は、2024年に日本進出70周年を迎え、その記念イベントを2024年9月30日に行いました。これまでの70年間、ヘンケルは日本の多様な文化を受け入れながら事業を拡大してきました。
ヘンケルの歴史と成長
1876年にドイツで設立されたヘンケルは、1954年に日本に代表事務所を設立し、その後1996年に社名をヘンケルジャパン株式会社に変更しました。さらに、2008年には接着剤事業と電子材料事業を引き継ぎ、2023年には資生堂プロフェッショナルのアジア太平洋地域のビジネスを買収。これらのマージャを経て、アドヒーシブ テクノロジーズ(接着技術)事業とビューティケア事業を育て上げてきました。
社長の浅岡の言葉
ヘンケルジャパンの代表取締役社長、浅岡聖二氏は「70年前と比べ、世の中の要求は変わってきたが、だからこそ今後の成長に向けてこの財産を発展させることが重要だ」と述べ、重みのある言葉で未来への視点を示しました。また、彼は「多様性とは緊急を要する課題であり、DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の推進が今後のカギである」と強調しました。
DEIを重視する企業文化
現在ヘンケルジャパンでは、全国に10の拠点を持ち、約800名の社員が15ヶ国から集まっています。この多様性が、ヘンケルの創造力とイノベーションの原動力とされています。特に日本市場においても、グローバルに進化する経済を背景に、より高度なDEIの実践が求められています。
70周年記念イベントの開催
2024年9月30日、ヘンケルジャパンは東京・天王洲のASK Academy TOKYOにて、70周年を祝う特別なイベントを開催しました。このイベントでは、日本文学に精通したロバート キャンベル氏をゲストに迎え、DEIの重要性についてトークセッションが行われました。キャンベル氏は「DEIの取り組みは、企業経営上の課題として重要であり、その実施には慎重なアプローチが求められる」と語りました。
また、浅岡社長も「マイノリティに対するプレッシャーはかけないよう気を付けている。皆が自分の能力を発揮できる安全で公平な職場環境を提供する必要がある」と、社内でのDEI推進について力強く訴えました。
インタラクティブなコミュニケーション
参加した社員からは「ニューロダイバーシティ採用について」や「個性を活かした環境作り」など様々な質問が寄せられ、キャンベル氏は深い知見をもって答えました。このような質疑応答を通じて、参加者はDEIに関する理解を深めたとのことです。
未来に向けた展望
イベントには150名以上の社員が参加し、皆がDEIの重要性を再認識する貴重な機会となりました。ヘンケルジャパンは今後も、これまでの経験を活かし、多様性に富み、革新性のある企業文化を育て、さらに強固な競争力を目指していくことでしょう。
ヘンケルジャパンの70年の歩み
- - 1954年: 日本に代表事務所設立
- - 1996年: ヘンケルジャパン株式会社に社名変更
- - 2000年: 山発産業株式会社を買収
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- - 2024年: 日本進出70周年を迎える
このように、ヘンケルジャパンは70年の歴史を持ち、これからも成長し続けることを誓います。彼らの挑戦は、日本だけでなく世界中で希望の道しるべとなるでしょう。