組紐の2500年展が松屋銀座で開催
2020年12月27日から2021年1月25日まで、東京の松屋銀座7階デザインギャラリー1953にて日本デザインコミッティー主催の企画展『組紐の2500年』が開催されます。この展覧会では、日本の伝統的な組紐の歴史と美しさを紹介し、さらに現代の新しい作品も展示される予定です。
組紐の歴史
組紐は紀元前3500年から紀元前2000年にかけての縄文時代前期から形作られてきました。三内丸山遺跡(青森県)などの遺跡からは、組紐の最初の形態が見つかっています。そして古墳時代には、長瀬高浜遺跡(鳥取県)から刀の鞘に巻かれた組紐が発見されるなど、日本の歴史と深く結びついています。
奈良、平安、鎌倉時代になると、公家や武家の文化の中で複雑で美しい組紐が制作されるようになり、鎧や刀の下緒、さらには江戸時代まで続く伝統的な装飾品となりました。しかし明治時代に入ると、武家文化の衰退とともに、着物の帯締めなど新しい用途に発展していきました。
古代アンデス文明と組紐
日本だけでなく、古代アンデス文明にも優れた組紐が存在します。紀元前900年から紀元後650年にかけてのイカ文化やナスカ時代には、平組紐や丸角組紐が頭帯やベルトとして用いられました。これらの文化も、本展で同時に紹介され、異なる地域と時代の組紐の美を楽しむことができます。
現代の作品
本展では、特に現代の組紐作品の紹介にも焦点が当てられています。展覧会の監修を務める多田牧子氏は、従来の技法を基にしたまったく新しいタイプの組紐を制作しています。来場者は、古代の伝統からインスパイアを受けた現代的なアプローチを楽しむことができる素晴らしい機会です。
ワークショップの開催
展覧会開催を記念し、期間中には多田牧子氏による『組紐ワークショップDisk & Plate』も行われます。このワークショップはリモートで開催され、参加者には組紐作成に必要なキットとマニュアルを送付します。受講にはエントリーが必要で、受講費は2000円(税込)です。
購入可能なアイテム
展示会の期間中、松屋銀座7階デザインコレクションでは、多田牧子氏による帯締めやアクセサリーなども販売されます。これらのアイテムは、組紐の魅力を日常に取り入れたい方にぴったりです。
展覧会の詳細
- - タイトル: 第769回デザインギャラリー1953企画展「組紐の2500年」
- - 会期: 2020年12月27日〜2021年1月25日
- - 場所: 松屋銀座7階デザインギャラリー1953
- - 入場: 無料
年末年始の営業時間は、松屋のウェブサイトでご確認ください。興味がある方はぜひ足を運び、組紐の深い歴史と美しさを体感してみてください。
お問い合わせ
日本デザインコミッティー事務局
〒104-8130東京都中央区銀座3-6-1松屋北館4F
TEL. 03-3561-2572
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http://designcommittee.jp
担当: 土田真理子、平坂志寿子
(年末は6日から、年始は8日より営業)