森の材が万博に
2025-04-10 15:29:28

甲州市・オルビスの森の材が大阪・関西万博のリサイクルベンチに採用

甲州市・オルビスの森の木材が万博に活用される



大阪・関西万博が注目を集める中、地元の山梨県甲州市の「オルビスの森」から採れた木材が、万博会場に設置されるリサイクルベンチの土台に採用されることが決まりました。この取り組みは、公益財団法人オイスカとオルビス株式会社が共同で進めてきたもので、10年以上にわたる里山環境保全プロジェクトの成果の一つです。

里山保全の歴史



「甲州市・オルビスの森」は、オイスカとオルビス、そして甲州市との協力によって形成された地域です。このプロジェクトは、2011年に「森林整備協定書」が締結されたことからスタートしました。この地域が、公益的機能を持たなくなっていた市有林約100ヘクタールを再生する試みの一環として、新たな里山の再生が進められています。

当初は荒れた森を整備するために、オルビスの社員、甲州市民、林業者などがボランティアとして参加し、間伐や植樹、歩道整備を行いました。2017年には森林機能が復活し、その後の管理の中で、人と自然が共生できる新たな里山の実現を目指しています。

持続可能性とリサイクルの理念



今回、大阪・関西万博で使用されるリサイクルベンチの木製台座には、「甲州市・オルビスの森」の管理が適切に行われた証しとして、持続可能性に配慮した木材が選ばれました。この台座に用いられる木材は、オルビスのスキンケア容器をリサイクルして作られたもので、再利用と資源の循環を促進するプロジェクトの一環です。

国際的な規準に基づいて調達されたこの材木は、持続可能性を考慮した結果、万博での使用が認められました。このような取り組みが、ますます重要視される中で、オルビスの森の活動が他の地域にも好影響を与えることを期待しています。

受賞歴と今後の方向性



オルビスとオイスカの共同プロジェクトは、その取り組みが評価され、2020年には「ふれあいの森林づくり」に関する国土緑化推進機構理事長賞を受賞しました。この経験と実績をもとに、今後も甲州市・オルビスの森は次世代に向けた持続可能な里山の管理と活用を探求し続けます。季節ごとの美しい移り変わりを見せるこの場所は、人々が自然と触れ合い、学び合う重要な場となるでしょう。

それでは、万博を訪れた際にはこの背景にある素晴らしいプロジェクトの成果を感じ取ってみてください。自然と人々の共生が生み出す新しい価値を体験することができるでしょう。


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会社情報

会社名
公益財団法人 オイスカ
住所
東京都杉並区和泉2-17-5
電話番号
03-3322-5161

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