アンドウ100周年
2023-10-17 11:00:03
京都の和装小物メーカー「アンドウ」が創業100周年、新たな未来へ挑戦する体験型ショップオープン
京都の「アンドウ」が100周年を祝う体験型ショップをオープン
1923年に設立された京都の和装小物メーカー「アンドウ」が、2023年に創業100周年を迎えました。この節目を記念して、アンドウは「体験型コンセプトショップ」を新たに開設し、訪れる人々が日本の伝統技術に触れられる機会を提供しています。
伝統技術を未来に繋ぐ
アンドウは創業以来、京鹿の子絞りや染めの技術を駆使し、和装小物の製造に力を注いできました。しかし、現代のライフスタイルの変化に伴い、着物を日常着として楽しむ機会は少なくなっています。そこでアンドウは、これらの伝統技術を新たな形で日常生活に取り入れ、多くの人々にその魅力を再発見してもらうことを目指しています。
体験型ショップでは、絞り染めや染色の技術を実際に体験できるワークショップも予定されており、一般客が気軽に参加できるようになっています。これにより、訪れる人々は自らの手で伝統的な技術を学び、創意工夫を通じて、日本の文化をより深く理解することができます。
新しい歴史を刻む場所
ショップ内では、製品が単なる商品としてではなく、アートのように展示される設計が施されています。入り口を入った瞬間、目を引く壁面には、反物の形状を活かしたインスタレーションが施されており、アンドウの技術や理念を視覚的に楽しむことができます。この空間は、ただの購買場所としてではなく、アイデアや交流が生まれる創造的な場を提供することを意図しています。
また、ワークショップスペースには、繭をイメージしたデザインが施されており、様々な資料が用意されています。これにより、訪れた人々は色や風合いを直接触れながら、新しいアイデアを思いつくことができる環境が整えられています。アンドウは、このような交流を通じて、技術やアイデアの融合を図り、新しい歴史を刻んでいくことを目指しています。
未来を担うワークショップ
アンドウでは、実際に染色を体験できるスペースも設けており、ガラス越しにその様子を見ることができます。今後、一般の方々を対象にしたワークショップも開催される予定で、ハンカチやトートバッグ、Tシャツの絞り染め体験を通じて、誰でも手軽にものづくりの楽しさを体感することができます。
このワークショップは、難しい作業ではなく簡単なステップで体験できるものです。各自の力加減や染料の染み込み具合によって異なる仕上がりを楽しむことができ、完成した際には意外性も感じられます。アンドウは、こうした体験を通じて、ものづくりの楽しさを皆さんにお届けしたいと考えています。
アンドウの今後への取り組み
今後のアンドウは、SDGsへの取り組みとして、品質管理や環境配慮にも力を入れながら、世界に通用する「和」の製造業を目指していきます。また、地元の小学校への染色体験授業などを通じて、次世代への技術継承にも努めています。
アンドウの新しい体験型ショップがどのように進化し、どのような新しい歴史を生んでいくのか、大いに期待が寄せられます。100周年を迎えたアンドウが生み出す未来の和の文化に、ぜひご注目ください。
会社情報
- 会社名
-
アンドウ株式会社
- 住所
- 京都府京都市下京区柳馬場通五条上る柏屋町327番地
- 電話番号
-
075-341-0361