『なかなおり』寄贈
2021-04-30 09:30:02
絵本『なかなおり』が全国の児童養護施設へ贈られる理由とは
絵本『なかなおり』が全国の児童養護施設へ寄贈される理由
2023年5月5日、こどもの日に合わせて、株式会社日本パブリックリレーションズ研究所が制作した絵本『なかなおり』が全国の約530か所の児童養護施設に寄贈されることが決まりました。この取り組みは、子どもたちが社会で必要とされるパブリック・リレーションズ(PR)の基礎を楽しく学ぶ機会を提供するものであり、特にコロナ禍で制約の多い日常の中、コミュニケーション能力の重要性が再認識されています。
絵本『なかなおり』について
この絵本は、2018年に発行され、作はカピリナ、出版は朝日学生新聞社が担当しています。内容は、主人公のクマくんが仲間との絆を深め、共同で目標達成に向かう姿を描いています。PRの3つの要素である「倫理観」(思いやり)、「双方向性コミュニケーション」(お互いの意見を話し合う)、および「自己修正」(間違いを正すこと)をストーリーの中で分かりやすく表現しています。クマくんがビーバーくんとのトラブルを通して成長し、最終的には仲間たちと共に自分の理想を実現する姿に、子どもたちは感情移入しやすくなっています。
寄贈の背景
新型コロナウイルス感染症が広がる中、長引く自粛生活やソーシャルディスタンスにより、子どもたちのコミュニケーション能力が影響を受ける状況が続いています。こうした状況において、子どもたちがデジタル環境に依存する傾向が強まる中、リアルなコミュニケーションスキルを身に着けることの重要性が増しています。日本パブリックリレーションズ研究所は、無償で絵本を寄贈することで、子どもたちが生涯にわたって役立つスキルを学べる機会を提供しようと考えました。
組織の紹介
日本パブリックリレーションズ研究所は、2004年に設立され、株式会社井之上パブリックリレーションズのグループ企業として活動しています。50年の歴史を持つ井之上パブリックリレーションズは、PRの専門家として数多くの講演活動や教材の開発を行い、幅広い世代にPRの重要性を伝えています。
絵本のストーリー詳細
絵本『なかなおり』では、クマくんが自分の夢である「明るいお家を作ること」を目指しています。しかし、ビーバーくんが伐採した木でトラブルが発生し、クマくんは森の仲間たちから嫌われてしまいます。そんな中、リスおばあちゃんから「仲直りのうた」を学び、ビーバーくんの感情を理解しようと試みます。この体験を通じて、クマくんは倫理観、コミュニケーション、自己修正の大切さを学んでいきます。
最終的に、クマくんはビーバーくんに謝罪し、木を返すことで仲直りを果たします。こうしてクマくんは、仲間と協力しながら目標を達成することの喜びを感じ、絆を深めていきます。
まとめ
今回の絵本の寄贈は、児童養護施設で生活する子どもたちにとって、学びと成長の貴重な機会を提供するものです。コミュニケーションやリレーションシップのスキルが一生の財産となるような取り組みを通じて、より良い未来のために必要な土台を築いていくことが期待されています。
会社情報
- 会社名
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株式会社日本パブリックリレーションズ研究所
- 住所
- 東京都新宿区四谷4-28-4YKBエンサインビル 12F
- 電話番号
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03-5368-0911