3Dプリンターがドローン開発を変えた
株式会社システムクリエイトが力を入れたプロジェクトについてご紹介します。ドローン製造において、PMRoboticsがFormlabs社のSLS 3Dプリンター「Fuse Series」を導入したことで、どのような革新がもたらされたのか、その詳細に迫ります。
ドローン業界の現状と課題
ドローンの制作業界では、特に中小製造業が直面する問題が多くあります。良質かつ迅速な製品開発が求められる一方で、外部業者に依存せざるを得ない側面があったため、部品製作に長い時間がかかることが多く、経済的にもダメージを受けていました。例えば、外部に部品を発注した場合、通常4日以上のリードタイムが発生し、その間に開発が停滞するのは避けがたい現実です。
このような状況に対し、自動化ツールを取り入れることで生産性を向上させること自体は可能でも、反復生産や新製品の開発については、カスタマイズが相当必要になるため、工数が増えるという課題が存在していました。
SLS 3Dプリンティングの導入で解決
PMRoboticsは、Formlabs社のSLS 3Dプリンター「Fuse Series」を採用し、自社内でデザインから製造、機能テストまでを一貫して行えるシステムを構築しました。これにより、外部への依存を排除し、部品の到着を待つ必要がなくなりました。また、デジタル化と自動化により、試作と実製のサイクルを大幅に短縮しました。
特に、CNCフライス加工治具を活用することで、金属部品を厳密に固定し、高精度な加工を実現。結果として、損傷や不正確さを回避することができました。
実現した成果
Fuseシリーズを導入したことによる具体的な成果は以下の通りです。
- - 開発期間の短縮: 従来の2年9ヶ月から2年へと9ヶ月の短縮を達成。
- - コスト削減: 外部依存を解消したことで、製造コストが大きく削減。
- - 生産効率の向上: 部品テストや製作サイクルが大幅に短縮され、より多くの試作品を短期間で製造可能になりました。
- - 柔軟性: 自社内での即日試作・生産が可能となり、ニーズに迅速に対応できるようになりました。
- - 品質の向上: 高精度な部品の迅速な製造が実現し、製品の均一性が増しました。
これらの成果は、PMRoboticsがただ製品を作るのではなく、しっかりとした理念のもとに製造プロセスの根本から改善を図った結果です。3Dプリンターの導入によって、製造チームはデザインから生産に至るまで、より高い専門知識を生かして多様なプロジェクトに対応できるようになりました。
システムクリエイトの今後の展望
今後も株式会社システムクリエイトは、Formlabs製品を通じて製造業界のさらなる革新と発展に貢献していく方針です。製造業のデジタル化が進む中、彼らの活動が注目されることでしょう。詳細については、システムクリエイトの公式サイトをご覧ください。
システムクリエイト概要
- - 設立: 1992年6月19日
- - 代表者: 川上 正義
- - 所在地: 大阪府東大阪市荒本新町1-20
- - 事業内容: 3Dデジタルツール導入支援・販売・サポートなど
- - TEL: 06-6618-8555
- - HP: システムクリエイト公式サイト