清水建設がデジタル証明書で認証基盤を刷新
清水建設株式会社が、株式会社ソリトンシステムズの提供する「Soliton OneGate」および「NetAttest EPS」を導入することで、全社規模で認証基盤を刷新しました。これにより、クライアント証明書を利用した端末認証の仕組みが全端末に適用され、運用の一元化と自動化が実現しました。これまでのMACアドレス認証に伴うセキュリティリスクや運用負荷が解消され、ゼロトラストアーキテクチャへの移行とクラウド化が進むきっかけとなりました。
導入の背景
近年、清水建設ではPCやスマートフォン、タブレットなど、様々な業務端末の多様化が進み、クラウドサービスの利用が増加しています。このような環境下で、従来のMACアドレス認証では詐称リスクが高まり、セキュリティと運用効率を両立させることが難しくなっていました。加えて、端末ごとのキッティング(設定作業)や管理が煩雑になり、情報システム部門へ大きな負担がかかることも問題となっていました。一元的な認証基盤の再構築が急務となっていたのです。
導入の決め手
クライアント証明書を利用した認証方式は、なりすましを防ぎ、端末を一意に識別できるため、非常にセキュアです。運用面では、「Soliton OneGate」と「NetAttest EPS」が連携し、MDM(モバイルデバイス管理)と統合したクライアント証明書の発行・展開・失効管理が可能になります。この結果、管理者による手作業での証明書配布が不要となり、運用効率が大幅に向上しました。また、国内での導入実績が豊富で、価格体系も安定しており、国産製品ならではのサポートが導入を後押ししました。
導入効果
全ての業務端末にクライアント証明書認証を導入することにより、セキュリティリスクを低下させ、認証方式を統一することができました。
クライアント証明書の配布効率が向上し、端末設定作業は従来比で90%削減されました。また、Soliton OneGateのダッシュボードを使用することで、統計情報や接続状況を視覚的に把握でき、問い合わせ対応やトラブル調査も迅速化されました。さらに、「1アカウントにつき最大10枚の証明書発行」の対応も、現場で高く評価されています。
お客様の声
新たな認証基盤がもたらした変化に対するお客様の声を紹介します。
- - DX経営推進室 基盤システム部 部長 室井俊一氏:「新たな認証基盤により、業務環境の柔軟性と安全性が両立できました」
- - 同部 インフラ企画グループ グループ長 須田大士氏:「ソリトン製品の安心感は大きなものです」
- - 同グループ 主査 井上悠氏:「管理画面は使い勝手が良く、状況把握が簡単になりました」
- - 同グループ 中村航也氏:「証明書の展開が効率化され、サポート負荷も軽減されました」
今後の展望
清水建設の今回の取り組みは、建設業界におけるゼロトラスト推進のモデルケースとなることが期待されます。ソリトンシステムズは、今後も国産製品ならではのきめ細かなサポートと柔軟な製品開発を通じ、さまざまな業界のセキュリティ課題に応えていく考えです。
詳しい導入事例については、
こちらをご覧ください。
「NetAttest EPS」や「Soliton OneGate」についての詳細は、以下のリンクをご確認ください。
新しい技術によって、清水建設がどのようにして安全で効率的な業務環境を実現しているのか、その一端を垣間見ることができます。