フォロフライEVトラック、「すいちょくゲート®」搭載で脱炭素化を加速
EVトラックメーカーのフォロフライ株式会社と、国内トップクラスの架装メーカーである新明和工業株式会社がタッグを組み、画期的な新機能を搭載したEVトラックを発表しました。その名も「すいちょくゲート®」です。ラストワンマイル配送に最適化されたフォロフライの1トン級EVトラック「F1TS」に搭載されるこの新機能は、物流業界における脱炭素化を大きく前進させる可能性を秘めています。
「すいちょくゲート®」とは?
「すいちょくゲート®」は、トラックの後部に装着されるテールゲートリフタを進化させたシステムです。従来のテールゲートリフタと同様、荷物の積み下ろし作業を効率化し、作業者の負担を軽減する役割を果たします。しかし、「すいちょくゲート®」の最大の特徴は、EVトラックの電力を使用して動作すること。これにより、作業中もCO2を排出しない、ゼロエミッションを実現しました。深夜配送など、騒音抑制が求められる場面でも活躍が期待できます。
3つの技術革新
「すいちょくゲート®」には、新明和工業の3つの技術が凝縮されています。
1.
ゼロエミッション作業: トラックの電力でテールゲートリフタを動作させることで、CO2排出量をゼロに抑えます。環境への負荷を最小限に抑え、持続可能な物流システムの実現に貢献します。
2.
走行中誤作動防止: 走行中はテールゲートリフタが作動しない安全設計を採用。万が一の事故を未然に防ぎ、作業者の安全性を高めています。
3.
バッテリー上がり防止: 走行用バッテリーとは別に補助バッテリーを使用し、テールゲートリフタの動作に必要な電力を供給。補助バッテリーの充電切れを防ぎ、安定した動作を確保します。
フォロフライF1シリーズの更なる進化
フォロフライ株式会社は、スマートフォンの開発プロセスと同様に、商品開発と設計に特化し、生産は外部委託する「水平分業」スタイルを採用することで、開発スピードを大幅に向上させました。2022年9月に商用ナンバーを取得した「F1VAN」は、すでに全国各地で導入が進んでいます。2023年には安全機能と利便性を向上させた新型も登場し、商用車の電動化促進事業補助金対象車両にも認定されています。
脱炭素化への貢献
フォロフライ株式会社は、「すいちょくゲート®」の導入サポートやアフターサービスを充実させることで、企業の脱炭素化への取り組みを支援します。多様な物流ニーズに対応できる車種やサービスの開発も進めており、エコノミーとエコロジーの両立を目指しています。
まとめ
「すいちょくゲート®」は、フォロフライ株式会社と新明和工業株式会社による技術革新の結晶です。CO2排出ゼロの作業、安全性の向上、作業効率の改善という3つのメリットを兼ね備え、物流業界の脱炭素化に大きく貢献する可能性を秘めています。今後、この技術が、より持続可能な社会の実現に繋がることを期待しています。