株式会社トビムシによる休眠預金活用プロジェクト
株式会社トビムシは、過去の休眠預金を活用して地域の活性化を図る資金分配団体に選ばれました。この資金をもとに、林業の六次産業化による森林の価値向上を目指します。2024年2月9日まで、地域での実行団体を募集中です。
トビムシの活動と目標
2009年の創業以来、トビムシは北海道から九州までの多様な地域で、森林業経営体や地域商社を設立し、地域固有のニーズに応える事業を展開してきました。今回の取り組みでは、過疎地域に眠る資産である森林を活用し、持続可能な地域社会を形成することを目的としています。これにより、地域の林業事業や地元資源の活用が進むことが期待されています。
休眠預金活用法とは
休眠預金等活用法は、2009年以降の取引から10年以上取引のない預金を社会問題解決や公益活動に活用するための法律です。これに基づきJANPIAが選定した団体が資金を配分し、民間公益活動を支援します。
本事業の具体的な支援内容
この事業では、対象地域にて実行団体が無形資源を利用し、地域の特性を活かした林業の六次産業化を促進します。具体的には、以下の支援が行われます:
- - 一次産業担い手の育成
- - 林業技術の習得支援
- - 経営相談やフォローアップ
- - 木製品の高付加価値化やバイオマスエネルギー対応の支援
これらの施策を通じて、地域の森林資源を最大限に活用し、地域の経済を持続可能な形で発展させていきます。
実行団体への期待と役割
新しい実行団体にはそれぞれの地域の森林資源を活用し、受け継がれた貴重な資産を持続可能な方法でビジネス化することが求められます。地域材を用いた製品開発やバイオマスエネルギーの活用を通して地域の魅力を伝え、販路を拡大させることが期待されています。また、地域の子供たちに向けて木材の良さを伝える教育プログラムを推進し、次世代の森林愛好者を育成します。
公募スケジュールと条件
実行団体の公募は、以下の日程で進められます:
- - 公募要領公開: 2023年12月19日
- - 個別相談会: 2023年12月28日(大阪)および2024年1月15日(東京)
- - 公募説明会: 2024年1月9日
- - 締切: 2024年2月9日
採択予定の実行団体数は5件で、助成総額は1億5700万円を見込んでいます。
JANPIAについて
日本民間公益活動連携機構(JANPIA)は、休眠預金を活用し、社会的な課題への民間の取り組みを促進するために設立された機関です。地域活性化のために、子どもや若者への支援、日常生活での困難を抱える人々への支援などを目的とし、トビムシとの連携も期待されています。
まとめ
株式会社トビムシの新たな取り組みは、地域資源を活かした持続可能な社会の実現を目指す、挑戦的かつ意義深いものです。地域の森林を最大限に活用し、それによって地域の活力を引き出すことに期待が寄せられています。今後の実行団体の活動にも注目が集まります。