新たな物語が誕生!
2023年、文研出版から新作児童書『ヒーロー新型コロナVSぼくたち』が登場しました。これは新型コロナウイルスの影響を受けながら成長していく子どもたちの物語です。著者の今本政勝さん自身が教員としての経験をもとに、子どもたちがどのように困難に立ち向かっていくのかを描いています。
あらすじ
物語は、小学二年生の守を主人公にしています。新型コロナの影響で始業式が行われず、学校は6月に再開されることになります。しかし、親友の祐子ちゃんは姿を見せず、守の心には不安が広がります。守の花屋のお父さんは、病院で手伝うために帰ってこられない状況に。学校生活も以前とは異なり、運動会や学芸会は開催されず、給食も「黙食」という形式で行わなければならず、これまで当たり前だったことがどれほど大切であったかを痛感させられます。
編集者の視点
本作は、日本における新型コロナウイルス感染症の影響を扱った重要な作品でもあります。2020年1月に初めて感染者が確認され、同年3月に臨時休校が実施されたつらい時期に、多くの子どもたちがどのような思いで学校生活を続けていたのか、その背景を知ることができます。2023年5月に感染症法の改正により、新型コロナは5類感染症に移行し、少しずつ過去の生活に戻る兆しが見え始めました。しかし、この3年間での子どもたちの見えない苦悩や成長をしっかりと受け止めることが必要です。
著者のプロフィール
著者の今本政勝さんは、和歌山県で育った後、愛知県西尾市に在住し、八ツ面小学校の校長を務めています。彼は教員としての経験を生かし、児童文学の制作にも力を注いでいます。著書には、教育に関連した内容が多く、この本が初めての児童書として話題を呼んでいます。
イラストは、埼玉県出身の黒須高嶺さんが担当。彼の手による温かい挿絵は、物語に命を吹き込み、読者をさらに物語の世界へ引き込みます。
商品情報
- - 書名: ヒーロー新型コロナVSぼくたち
- - シリーズ: 文研ブックランド
- - 対象: 小学校中学年以上
- - 判型: A5
- - 本体価格: 1540円(本体1400円+税10%)
- - ISBN: 978-4-580-82720-2
- - 公式サイト: 文研出版
この本は、新型コロナという未曽有の危機を乗り越えるために子どもたちがどのように感じ、どのように協力し合ったのかを感じられる作品です。ぜひ、手に取ってみてください!