足立の町工場が描く未来。
東京都足立区に位置する『株式会社よろず自動車』は、1970年の創業以来、地域密着型の自動車修理を手掛けてきました。しかし、同社が特に注目を集めているのは、2001年から取り組んできた環境に配慮した水性塗料による修理技術です。
環境への配慮がもたらす変革
同社の技術は、日本国内ではまだ油性塗料が主流の中、確固たる地位を築こうとしています。油性塗料は揮発性有機化合物(VOC)を多く含み、健康や環境に悪影響を与える可能性があります。しかし、水性塗料は環境負荷を大幅に抑え、地球に優しい選択肢として台頭しています。
同社の理念は「美しく仕上げるだけでなく、地球環境や近隣住民に優しい塗装」こと。これを実現するために、市川松二代表は2001年からの水性塗料の導入に真剣に取り組んできました。
技術革新の先駆者
水性塗料は乾燥に時間がかかるため、これまで多くの自動車修理工場には適用されていませんでした。しかし、『よろず自動車』は地域の環境保護を重視し、水性塗料の研究を行い、2007年には町工場として初めてその技術を確立しました。
『よろず自動車』が使用するスタンドックス製の環境配慮型塗料は、80カ国以上で使われており、ほとんどの成分が純水で構成されています。VOCの含有量が極めて少なく、優れた技術が評価され、多くの自動車メーカーが新車用の塗料に採用しています。これにより、自社の修理技術でも、環境問題を考慮しつつ高品質なサービスを提供しています。
地域密着型でも高品質
『よろず自動車』は、街の板金塗装工場としては珍しい、充実した設備を備えています。塗装ブース、乾燥機、フレーム修正機、調色機など、大手企業にも引けを取らない装備を整え、業界での地位を確立しています。また、修理時にはリサイクル部品の活用も推進し、環境負荷をさらに軽減する姿勢を見せています。
「修理費用を抑えつつ、環境問題にも貢献することができる」と市川代表は自信を持って語ります。リサイクル部品が必要な場合は厳密な検品とクリーニングを行い、さらに再塗装も施すことで、安全性と美しさを両立させています。ハイブリッド車や電気自動車への対応も万全で、時代のニーズに応えています。
未来の修理工場へ
『よろず自動車』は同業者との技術普及にも貢献しています。関東甲信越地方の企業と『TOKYO STANDOX NETWORK』を結成し、技術交流の場を設けることで、業界全体の環境意識向上を図っています。
市川代表は「確立した技術をより多くの工場で活用して欲しい」という思いを持ち、地域のニーズに寄り添ったサービスを展開しています。
「私たちは、誰でも気軽に立ち寄れる地域の相談相手でありたい」と語る市川代表の言葉には、地域を大切に思う思いが込められています。
お問い合わせ・受け付け
『株式会社よろず自動車』は、環境問題に配慮した技術と地域密着型のサービスを両立させることで、業界の未来を切り開いています。自動車に関する悩みや不安は、ぜひ同社に相談してみてください。地域の皆さんにとって、頼れる存在であり続けることが同社の使命です。
詳しくは、公式ウェブサイト【https://www.yorozu-auto.com/】をご覧ください。