大阪市、夏期開場プール10施設で立入調査を実施!水質検査や施設管理状況を徹底チェック
大阪市、夏期開場プールで立入調査を実施!水質検査や施設管理状況を徹底チェック
大阪市は、市民が安心してプールを利用できるよう、夏期開場プールの水質検査や施設管理状況の立入調査を7月から8月にかけて実施することを発表しました。
対象となるのは、市内10施設の夏期開場プールです。大阪市立扇町プールや大阪市立下福島プールなど、市民に親しまれているプールも含まれています。
立入調査では、水質検査のほか、排水口などの設備の点検や管理体制の確認が行われます。水質検査では、遊離残留塩素濃度、水素イオン濃度、水温などの項目を調べ、基準値を満たしていない場合は改善指導が行われます。
施設管理状況の調査では、プール水の浄化・消毒設備の管理状況、事故防止対策や救急体制の整備状況、更衣室や便所などの衛生状態などがチェックされます。
大阪市は、これらの調査を通じて、プール施設の衛生状態の向上と安全確保を目指しています。
徹底した水質検査で安全性を確保
水質検査では、遊離残留塩素濃度、水素イオン濃度、濁度、過マンガン酸カリウム消費量、一般細菌、大腸菌、レジオネラ属菌などの項目が調べられます。
遊離残留塩素濃度は、塩素剤による消毒管理状況を把握するために重要な指標です。基準値を満たしていない場合は、塩素剤の補給量や調整方法を見直す必要があります。
水素イオン濃度は、プールの水質が酸性かアルカリ性かを表す指標です。適切な範囲内であれば、遊泳者の健康への影響や塩素消毒効果への影響を抑えることができます。
濁度は、プールの水が濁っているかどうかを示す指標です。濁っている場合は、ろ過器の能力が低下している可能性があります。
過マンガン酸カリウム消費量は、水中の有機物量を表す指標です。有機物が多い場合は、水が汚染されている可能性があります。
一般細菌数は、水質の一般的な清浄度を示す指標です。大腸菌は、病原菌の存在を推定するための指標です。レジオネラ属菌は、レジオネラ症の原因となる菌です。これらの指標を調べ、基準値を満たしていない場合は、適切な対策を講じる必要があります。
充実した施設管理で安心を向上
施設管理状況の調査では、プールの水質維持や安全対策、衛生管理などがチェックされます。
プール水の浄化・消毒設備の管理状況では、ろ過装置や消毒装置の適切な運転・管理が行われているか確認されます。また、事故防止対策や救急体制の整備状況では、ライフセーバーの配置や救急隊への連絡体制などがチェックされます。
更衣室や便所などの衛生状態では、清掃状況や換気状況などが確認されます。
大阪市は、これらの調査を通じて、プール施設の安全性を高め、市民が安心して利用できる環境づくりを目指しています。
市民の安全確保に向けた取り組み
大阪市は、夏期開場プールの立入調査だけでなく、年間を通じて屋内プールに対する監視指導も実施しています。
年間を通して使用される屋内プールについては、年間立入計画に基づいて、全施設に対し、施設及び水質の適正な維持管理を監視指導することにより、プールの衛生状態の確保を図っています。
大阪市は、市民の健康と安全を第一に考え、今後も積極的にプール施設の監視指導を行っていく予定です。