医療過疎地の挑戦
2025-05-12 10:34:19

訪問看護ステーション「いなかんご」が拓く自宅での最期 医療過疎地の新たな挑戦

訪問看護ステーション「いなかんご」とは?



三重県伊賀市の山間部、大山田地域で新たに立ち上がった「ななーる訪問看護ステーション」は、地域住民が住み慣れた場所で最期まで暮らすための医療支援を目指しています。特に高齢化率が67%に達するこのエリアでは、医療資源が不足しているため、訪問看護による地域包括ケアシステムの実現が重要です。そこで、eWeLLは在宅医療の質を向上させるためのプロジェクト「いなかんご」をスタートしました。

日本の高齢化と医療の現状



2023年の日本は高齢化率が29.56%と、世界平均の9.4%を大きく上回る状況にあります。特に地方部では高齢化が進行し、各地で無医地区が存在し、地域医療格差が広がっています。政府の調査によれば、多くの高齢者が自宅で最期を迎えたいと望む中、実際には病院や施設に移されるケースが多いのが現状です。これに対して、地域での訪問看護によるサポートが求められています。

「いなかんご」プロジェクトの歩み



「ななーる訪問看護ステーション」は、2024年1月に開業し、地域住民との信頼関係を築くことから始まりました。最初の壁は、外部から来た看護師が「よそ者」として警戒されたことです。看護師たちは地域に溶け込むため、地元のイベントに参加し、健康相談や「認知症カフェ」などの活動を推進しました。この努力により、徐々に信頼を得ていくことができました。

ICTを活用した新たな訪問看護の形



このプロジェクトの大きな特徴は、ICT(情報通信技術)を使った遠隔サポート体制です。看護師はリアルタイムで情報を共有し、バックオフィス業務を本部で集約することで、現場の負担を軽減します。この仕組みによって、医療従事者が精神的に孤立することなく、質の高いケアが可能となっています。また、訪問看護専用の電子カルテ「iBow」を導入し、業務効率を向上させています。

未来への展望



「いなかんご」プロジェクトは、地域での医療サービスを提供し続ける一方で、今後は他の医療過疎地への展開を目指しています。地域包括ケアシステムの実現を果たし、誰もが安心して暮らせる社会作りを情報技術で支援したいと考えています。eWeLL社の理念をもとに、全ての人が自分らしい暮らしを続けられる地域医療のモデルを作ることが大きな目標です。

このように、三重県伊賀市の「いなかんご」プロジェクトは、訪問看護の可能性を広げ、高齢者の生活を支えるための新たな挑戦を行っています。地域に根ざした医療サービスがどのように進化し、持続可能なシステムとなるか、今後の展開に注目です。


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会社情報

会社名
株式会社eWeLL
住所
大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目1-3大阪御堂筋ビル13F
電話番号
06-6243-3355

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