岡山の環境ベンチャー
2025-11-13 14:40:12

岡山の環境ベンチャーが地球223周分のCO₂削減を実現!独自の循環経済モデルとは

岡山の環境ベンチャー、次の灯株式会社の挑戦



岡山県から世界を視野に入れた環境ベンチャーが、地球の温暖化対策に立ち上がりました。その名は「次の灯株式会社」。この企業は、廃車となるはずだった自動車部品を再生し、驚異的なCO₂削減効果を上げています。なんと、これまでに削減した二酸化炭素の量は約86,000,000 kg、これは地球を約223周分に相当します。

循環経済の実現に向けて



次の灯の取り組みは、単なるリサイクルにとどまらず、真の循環経済の社会実装を目指しています。自社が展開しているDPFリビルト事業は、ディーゼル車の排気を浄化する装置であるDPF(ディーゼル微粒子フィルター)を再生・再販する技術です。これにより、従来は廃棄されていた部品が再資源化され、最大で45%のCO₂排出削減を実現します。また、同社は今後、EVバッテリーや産業廃棄物のリサイクルにも挑戦を広げています。

新本社「グロリオサオフィス」の誕生



岡山での新たな拠点「グロリオサオフィス」は、環境への配慮とベンチャー企業としての挑戦を象徴しています。このオフィスの壁面には、同社がこれまでに達成したCO₂削減量やリサイクル実績が「数字のデザイン」として表現されています。また、シンボルとして選ばれた「グロリオサ」の花(花言葉:勇敢・燃える情熱)は、企業文化の根底にある挑戦と成長を表しています。

企業の現場主義と独自のネットワーク



次の灯が有する「DPF循環ネットワーク」は、全国4,000社を超える運送会社や整備工場との連携で構築されています。洗浄、再検査、再組付けという一連のプロセスを独自に展開することで、品質とスピード、さらに環境への配慮を両立させています。代表の黒川聖馬氏は「便利さを追求するほど“もったいない”が増えている。私たちはその“もったいない”を価値に変える会社でありたい」と語ります。

将来の展望と新規事業



2025年には「EVバッテリーリサイクル」や「産業廃棄物コンポスト化」といった新規事業を本格的にスタートさせる予定です。また、埼玉、名古屋、九州に続き、アジア圏でのリサイクル・物流拠点の開設も計画しています。こうした動きは、地方発のベンチャー企業がグローバルな循環経済の実現に果敢に挑む姿を示しています。

数字で見る次の灯



項目 実績
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CO₂削減量 約86,000,000 kg(地球223周分)
導入企業数 5,171社
累計再利用額 8.6億円
年間削減DPF数 約18,000個
社員数 約70名(平均年齢29歳)

次の灯株式会社は、環境への影響を軽減しながら経済性を確保するという難題に立ち向かう勇気ある企業です。彼らの挑戦が未来の循環経済の行方を左右することは間違いありません。地方発の環境ベンチャーが生み出す革新に、今後も期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
次の灯株式会社
住所
岡山県総社市真壁1448-1
電話番号
0866-31-6330

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