室蘭工業大学と将来宇宙輸送システム株式会社の共同研究
将来宇宙輸送システム株式会社が2022年11月1日より、室蘭工業大学と宇宙往還機に関する共同研究を開始しました。このプロジェクトは、宇宙輸送システムを実現するための重要な一歩となります。
企業のビジョン
将来宇宙輸送システム株式会社は、「誰もが宇宙にアクセスできる時代を創る」という壮大なビジョンを掲げています。特に、低価格・高頻度・高信頼性を実現した完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を開発することが、その中心的な目標です。このプロジェクトを進めるためには、複雑な技術的課題を解決していく必要があります。
共同研究の目的
共同研究の第一歩では、ミッション要件を満たすための推進系エンジンサイクルや、その構造に関するコンピューターシミュレーションを進めていくことが計画されています。室蘭工業大学の航空宇宙機システム研究センターでの研究を通じて、宇宙往還機の実現に向けた技術的な問題を洗い出し、低コストでの効率的な宇宙輸送が可能になる道筋を探ります。
宇宙輸送の未来
本共同研究は、単段式の完全再使用型宇宙往還機に関する技術課題の特定や、有人宇宙輸送技術の検討を行うことも含まれています。これにより、地球上の二地点間を高速で輸送する方法(P2P)や宇宙旅行の可能性を視野に入れた将来の宇宙輸送サービスの提供シナリオも検討される予定です。
室蘭工業大学のプロフィール
室蘭工業大学は、北海道室蘭市に位置する国立大学で、航空宇宙関連の研究が盛んな教育機関です。学長の空閑良壽が代表しており、最新の研究動向に基づいて高い技術を育成することを目指しています。公式ウェブサイトは
こちらです。
将来宇宙輸送システム株式会社の概要
このスタートアップ企業は、東京都港区赤坂に本社を置き、2022年に設立されました。代表取締役の畑田康二郎を中心に、革新的な宇宙輸送システムの実現に向けた事業化を推進しています。企業の詳細は
公式サイトで確認できます。
この共同研究により、宇宙に向けた新しい未来が切り拓かれ、一般の人々も宇宙に行ける日が近づきつつあるのです。