日印リーダーシップ比較
2024-03-18 06:00:01
インド人プロフェッショナルが見た日本人リーダー像:グローバル化時代におけるリーダーシップの変革
インド人プロフェッショナルが見た日本人リーダー像:グローバル化時代におけるリーダーシップの変革
近年、グローバル企業においてインド人プロフェッショナルが重要な役割を担うケースが増えています。その成功の裏には、彼らが持つ独自の強みと、日本人が持つリーダーシップ像に対する評価が深く関わっています。
株式会社コードが2023年10月~2024年1月に行った調査では、日本在住のインド人プロフェッショナル66名を対象に、日本人リーダーシップに対する評価や、インド人プロフェッショナル自身の強みについて分析しました。
インド人プロフェッショナルの強み
調査によると、インド人プロフェッショナルの成功には、5つの要因が挙げられます。
1. カオスな環境下での適応力: インドのダイナミックで予測不可能な社会環境で培われた、変化への対応力と忍耐力。
2. 多様な環境での協調性: 多言語・多文化社会での生活経験から生まれた、高い異文化理解力とコミュニケーション力。
3. 強い家族・親族関係: 家族や親族との緊密な結びつきから育まれた、共感力と協調性、そして健全な競争心。
4. 熾烈な競争社会での鍛錬: 過酷な受験競争を勝ち抜いた経験から生まれた、高い分析力と競争力。
5. 英語ベースのSTEM教育: 幼少期からの英語教育とSTEM教育によって培われた、高度なコミュニケーション能力と専門知識。
これらの強みは、グローバル企業が求める多様性と柔軟性に対応できる人材育成に繋がっていると言えるでしょう。
日本人リーダーへの評価:光と影
インド人プロフェッショナルは、日本人リーダーの「礼節」「誠実さ」「忍耐力」を高く評価しています。真面目で勤勉、時間厳守といった姿勢は、彼らに好印象を与えているようです。
しかし同時に、日本人リーダーの「適応力」「コミュニケーション力」「意思決定力」の低さが課題として指摘されています。変化への対応の遅さ、異文化理解の不足、そしてメンバー間の相互理解の軽視といった点が、グローバルな競争環境においては足かせになっている可能性があります。
新たなリーダーシップ像の醸成に向けて
単純に「日本人リーダーは劣っている」と結論づけるのではなく、日本人リーダーの強みを生かしつつ、弱みを克服するための戦略が必要です。株式会社コードでは、以下の3つの選択肢をクライアント企業に提案しています。
1. 既存リーダーの能力開発: リーダーシップの可視化とアセスメントを通して、個々のリーダーの弱点を把握し、改善を促す。
2. 組織内からの新たなリーダー登用: 従来のロールモデルにとらわれず、多様な人材をリーダーとして登用することで、組織全体のリーダーシップの多様化を促進する。
3. 外部からの新たなリーダー登用: 組織内に適切な人材がいない場合は、外部から多様な人材を招聘する。この際、明確な経営メッセージを共有し、組織全体の理解と協力を得ることが重要です。
まとめ
本調査は、グローバル化が加速する現代において、日本人リーダーが持つべき資質と、組織として取り組むべき課題を浮き彫りにしました。多様性を受け入れ、それぞれの強みを活かすことで、より強固で柔軟なリーダーシップ体制を構築することが、日本企業の今後の成長に不可欠と言えるでしょう。
本調査に関する詳細については、株式会社コードまでお問い合わせください。
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