石膏ボードリサイクル
2024-10-09 01:27:39

石膏ボードの水平リサイクル事業が全国で始動!持続可能な環境を目指す

石膏ボードの100%水平リサイクル事業が始まる



2024年10月8日に株式会社公清企業、株式会社光洲産業、株式会社森岡産業、株式会社GYXUSの4社が、廃石膏ボードを100%主原料として使用し、新たな石膏ボードを生産する水平リサイクル事業を推進することを発表しました。このプロジェクトは、循環型社会の形成を目指し、環境負荷を軽減するための重要なステップとなります。

背景と必要性


石膏ボードは建材として広く使用されており、2023年には世界で約150億㎡の需要がありました。しかし、建物の解体に伴い大量の廃石膏ボードが発生し、日本では2050年までに300万トンを超えると予測されています。このため、政府も環境省の循環型社会形成推進基本計画で石膏ボードを重点課題として取り上げています。

さらに石膏ボードの原料には、自然に存在する天然石膏や副産物である排脱石膏が含まれていますが、これらの将来的な供給量の減少が懸念されています。こうした状況下では、石膏ボードのリサイクルを進めることが、持続可能な社会の実現に向けた社会的な課題となっています。

新技術の導入


本事業では、廃石膏ボードを破砕し、紙と石膏に分離した後、生成されたリサイクル石膏を100%利用して新しい石膏ボードを生産します。これまでのリサイクル技術では、前処理の段階でCO2を多く排出していましたが、株式会社GYXUSが開発した『GYXUSCORETECH』を使用することで、エネルギーの消費を抑え、環境負荷を削減できます。

CO2削減の可能性


新しい技術の導入により、廃石膏ボードからの原料化にかかるCO2の排出を最大60%削減できる見込みです。地元での生産が可能となることで、製品の輸送による排出も抑えられ、環境への配慮が一層進むことが期待されています。

各社の取り組み


各社はそれぞれの地域での廃石膏ボードの回収やリサイクルを行い、持続可能な資源の循環を目指しています。
  • - 公清企業(北海道札幌市):札幌市の処分場での受け入れ停止を受け、リサイクル施設の稼働を開始し、技術革新の必要性を認識。
  • - 光洲産業(神奈川県川崎市):建築廃棄物の処理を行い、リサイクル率向上に寄与したいと考えています。
  • - 森岡産業(沖縄県読谷村):廃石膏ボードの選別・破砕を行い、新たな雇用を生み出すための取り組みを進めています。
  • - GYXUS(三重県四日市市):リサイクル率を高めることで、持続可能な未来に向けた貢献を目指しています。

まとめ


この新たな石膏ボードのリサイクル事業は、持続可能な社会の実現に向けた一歩です。各社が協力し、全国的に廃棄物のリサイクルを進めることで、環境保護と資源の循環を目指しています。今後の展開に注目です。


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会社情報

会社名
株式会社GYXUS
住所
三重県四日市市住吉町5-10
電話番号
059-363-8808

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