dodaハイクラス向け転職セミナー開催報告:成功のための軸と落とし穴
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」は、10月30日にハイクラス層向けの転職セミナーを開催しました。セミナーテーマは「ハイクラス向け 転職活動のポイントとよくある落とし穴」。ミドルシニア事業企画部ゼネラルマネジャーの石井宏司氏と、dodaキャリアアドバイザーの田村春仁氏が登壇し、260名以上の参加者を集めました。
多様化するハイクラス層のキャリアと転職市場
近年、転職が身近になり、ハイクラス層のキャリアプランも多様化しています。管理職への昇進だけでなく、専門性を活かしたエキスパート職への転身やキャリアチェンジを目指す人が増えています。しかし、企業は即戦力人材を求めるため、転職活動は綿密な準備が必要です。
セミナーでは、多忙なハイクラス層が準備不足になりがちである現状と、その結果として本来の魅力を伝えきれずに転職活動が難航するケースが多いことを指摘しました。そのため、自己理解と企業理解のノウハウを学ぶ機会として、今回のセミナーが開催されました。
転職活動の落とし穴:「転職の軸」の重要性
セミナーで特に強調されたのは、「転職の軸」の明確化です。多くのハイクラス層が、企業理解にばかり目が行きがちですが、まず自分のキャリアにおける軸を明確にすることで、企業分析や面接準備がスムーズになり、選考通過率も向上すると説明されました。
石井氏は、企業の採用担当者は応募者の自己理解と、それが応募にどう繋がっているかを重視しており、「転職の軸」が評価ポイントになることを指摘しました。田村氏は、多忙を理由に準備不足になりがちなハイクラス層にとって、「転職の軸」の明確化が、企業とのミスマッチを防ぎ、納得のいく転職に繋がることを強調しました。
「転職の軸」を明確化する4つのステップ
セミナーでは、「転職の軸」を明確化する4つのステップが紹介されました。
1. 過去の経験やスキル、仕事の中で大事にしていることを見直す
2. これまでのキャリアで得た成功体験や失敗体験を振り返る
3. 具体的な数値や目標を設定し、定量的に表現する(例:マネジメント経験人数、希望する残業時間など)
4. 今後のキャリアプラン、理想の働き方を明確にする
特に、3番目の「定量化・具体化」が重要で、このステップが不足していることが、内定後のミスマッチに繋がるケースが多いと指摘されました。具体的な例として、マネジメント経験規模、理想の上司像、希望する残業時間などが挙げられました。
転職活動を通じた自己理解の深化
セミナーでは、転職活動を通じて「転職の軸」が変化しても問題ないこと、むしろ自己理解を深める機会として捉えることが重要であると強調されました。転職活動を通して得た気づきやフィードバックを活かし、より納得度の高い転職を実現することが大切だと締めくくられました。
まとめ
dodaが開催したハイクラス向け転職セミナーは、多忙なハイクラス層が陥りがちな落とし穴と、成功のための具体的な方法を提示しました。「転職の軸」を明確化し、自己理解を深めることが、納得のいく転職活動に繋がるというメッセージは、多くのハイクラス層にとって貴重な学びとなったでしょう。dodaは今後も、ハイクラス層を含むミドルシニアのキャリア支援を続けていくとのことです。