山本教授の受賞
2022-03-17 13:30:02

日本人初受賞!山本教授が水処理の革新でLee Kuan Yew Water Prizeを獲得

日本人初受賞!水処理の先駆者、山本教授の功績



2020年、シンガポールで開催された式典において、日本の山本和夫教授が名誉あるLee Kuan Yew Water Prizeを受賞しました。この受賞は、日本人研究者として初めての栄誉であり、その背景には教授の長年にわたる革新と努力があります。特に、下排水処理における先駆的なアプローチが高く評価されています。

水処理の革新への道



1980年代半ば、山本教授は下排水処理の効率向上を目指して、中空糸膜を用いた新しい技術を提案しました。当時、膜を浸すというアイデアに対して多くの懐疑の声が上がりましたが、教授はその意義を信じ、研究を続けました。1988年には、世界初の浸漬型MBR(膜バイオリアクター)の試作に成功し、これが後に公衆衛生の向上に大きく貢献する技術となりました。

受賞式では、山本教授は「この賞は次世代の水リーダーたちがコミュニティに貢献するための先駆的精神と革新の意義を示すものです」と語り、その意義を強調しました。現在、教授は東京大学名誉教授として、教育やコンサルティング活動を行っています。

水の持続可能性のための技術



山本教授の提案した間欠ろ過方式は、従来の方法に比べてエネルギー消費を削減し、膜の劣化を防ぐことから、広く受け入れられました。この技術は、下排水処理までの過程を合理化し、社会全体の水の再利用を促進する手助けとなりました。これにより、各国で水質基準が向上し、より持続可能な環境管理が可能になっています。

世界的広がり



シンガポールでは2006年から、山本教授の浸漬型MBR技術を採用した水再生プラントが建設されています。この技術は、国土が狭いシンガポールにおいて特に価値が高く、高品質な水を提供することで水資源を効率的に使用してきました。さらに、山本教授は、サウジアラビアやミャンマーを含む国際プロジェクトにも助言を行い、国内外の水問題解決に貢献しています。

また、SIWW(シンガポール・インターナショナル・ウォーター・ウィーク)においては、2022年4月に教授が授賞式を行う予定であり、国際的な水問題における知識の共有が期待されます。山本教授の技術革新が今後どのように広がり、社会に影響を与えていくのか注目です。

最後に



山本教授の功績は、単に受賞に留まらず、持続可能な水管理の未来を切り開く重要なマイルストーンとなっています。技術革新を通じて、世界の水問題解決に寄与し、多くの人々の生活を豊かにするための道筋を示しています。教授の姿勢と技術は、今後の水管理においても、多くの人々に影響を与えると期待されています。

会社情報

会社名
SINGAPORE INTERNATIONAL WATER WEEK PTE. LTD
住所
ENVIRONMENT BUILDING, 40 SCOTTS ROAD, Postal 228231, #22-02
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