北陸小松に誕生した分散型ホテル「Komado」の魅力と宿泊体験

北陸小松に生まれた新たなホテル「Komado」

2025年10月、石川県小松市に新しい分散型ホテル「Komado」がオープンします。町家をリノベーションしたこの宿泊施設は、この地域の伝統と文化を大切にし、訪れる人々に新しい体験を提供します。株式会社水星がホテル開発を担当し、小松市のまちづくりを進める株式会社小松企画が運営を行います。

小松市の魅力を体感する宿

小松市は、加賀藩の城下町として栄え、ものづくりや町衆文化が色濃く残る場所です。「Komado」は、その美意識やものづくりの精神が息づくこの土地で、宿泊体験を通じて地域の魅力を伝えたいという想いから生まれました。町家は長年地域の暮らしを支えてきた資源でしたが、近年少子高齢化や後継者不足が影響し、数が減少しています。そこで「Komado」は、歴史ある町家を改修し、訪問者に小松の豊かな文化を感じてもらう場として生まれました。

町家を改装した異なる客室

「Komado ベンガラ」は、町家を改装した3つの客室を備えています。

- ガーデンビュー（37㎡ / 定員2名）
- ストリートビュー（33㎡ / 定員3名）
- ベンガラスイート（46㎡ / 定員4名）

これらの客室からは、季節ごとの中庭の美しさや、町の通りの雰囲気を感じることができ、再生された伝統的な空間で心安らぐひと時を過ごすことができます。

地域工芸が息づく宿泊空間

宿泊中は、小松の生活工芸やアートを楽しむことができます。地域で親しまれている上出長右衛門窯の茶器や、小松イ草で織られた畳のほか、小松出身のアーティストによるアートワークなどが客室や共用部分に彩られています。これにより、町の文化や現代のアートが結びついた空間で、独特の体験を得ることができます。

地域とのつながりを象徴するカフェ&ショップ

「Komado」のカフェラウンジは、地域の文化を感じられる場所として設計されました。カウンターには小松を代表する滝ヶ原石を使用し、通りに面して開放的なデザインです。ここでは、自家焙煎の“棒入り茶”や小松特製の「Komadoブレンド」コーヒーを提供し、滞在のひとときを豊かに彩ります。また、地域の工芸品を購入できるショップや、選書された約100冊の本が揃うライブラリーも併設されており、宿泊者が小松の様々な魅力に触れる機会を提供します。