ドライアイ治療の意識調査
2023-01-24 13:00:01

ドライアイ治療の現状と患者・医師の意識の違いに迫る調査結果

ドライアイ治療の現状と意識の違い



近年、ドライアイは多くの人々に影響を与える疾患として注意を集めています。ルミナス・ビー ジャパン株式会社は、ドライアイ治療を受けている患者500人と治療を行っている眼科医100人を対象に、「ドライアイ治療に対する意識と現状」について調査を実施しました。この調査の結果は、患者と医師との間に存在する意識の違いを浮き彫りにしています。

調査背景とドライアイの実態



ドライアイは特に日本では有病率が高く、40歳以上の男性において12.5%、女性においては21.6%と報告されています。多くの場合、ドライアイは重篤な疾患とは見なされず、「目の不調」として片付けられがちですが、放置すると視力の低下や角膜感染症のリスクを伴うため、注意が必要です。また、慢性的な目の不快感や疲労感は、患者のQOLを大きく損なう要因となっています。

調査結果の概要



1. 患者の治療満足度


調査によれば、約23%の患者が現在の治療に不満を抱いており、驚くことに87%が「適切な治療を受けても改善されない」と感じています。医師の多くが「患者は満足している」と考える一方で、患者自身の実感には大きな隔たりがあることが明らかになりました。

2. 医師と患者の認識の差


特筆すべき点は、患者と医師の間でドライアイに対する理解やリスク認識に大きな差があることです。医師の78%が「適切な治療で症状が改善する」と回答するのに対し、患者では22%のみが同様の考えを持っています。

3. ドライアイ放置の危険性


ドライアイを放置することによるリスクについても認識の違いが際立っており、患者の56%しか「実用視力の低下」を認識していないという結果が出ています。

4. 新たな治療方法に対する期待


興味深いことに、42%の患者が新しい治療法が自由診療であっても受けたいと考えているということから、今後の治療の選択肢に期待が持たれていることが伺えます。

患者への情報提供の重要性


この調査結果から、患者への教育や情報提供が不可欠であることが分かります。ドライアイに関する正しい知識を持つことで、患者は自身の状態をより良く理解し、治療に対する期待や相談もしやすくなるでしょう。

まとめ


ドライアイは適切な治療が行われることで症状が改善できる疾患です。患者と医師の間のコミュニケーションの強化が求められ、特に新しい治療法への関心を高めるためには、医療専門家からの積極的な情報提供が重要です。調査を通じてドライアイの治療の現状とそこに潜む課題が明らかになったことで、今後の研究や治療開発に期待が寄せられます。

会社情報

会社名
ルミナス・ビー・ジャパン株式会社
住所
東京都港区六本木六本木ヒルズ森タワー17階
電話番号

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